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※機関誌「宣教」(2009年1月号)「主張」欄より


 能登半島地震復興活動状況について


 2007年3月25日(日)に起きた能登半島地震。あれから、既に一年半が過ぎました(原稿を書いている時点)。被災した輪島教会・七尾教会及び幼稚園・羽咋教会及び幼稚園・魚津教会に対して、全国連合長老会・全国改革長老教会協議会による献金が献げられました。3千万円の当初の目標に対して、4千万円を超える献金が献げられました。心から感謝申し上げます。
 被災した教会において、これらの献金がどれほど励ましとなり、慰めとなったとことでしょう。被災した教会だけではありません。被災した教会の多くが北陸連合長老会に連なる教会でした。北陸連合長老会としては、全力を注いで何とか復興をと願いました。しかし、私共の力だけでは復興することは出来ません。全国からの力を注いでいただかなければ、私共は途方にくれるばかりでした。この全国からの協力は、北陸連合長老会に連なる諸教会を慰め、励まし、この地での伝道の志を新にされました。そしてこの献金は、地域の教会への証しとなっています。この献金活動により、北陸連合長老会の結束はいよいよ強められており、08年度には、内灘教会が教会加盟する予定です。まだ、復興への道は続いています。全国連合長老会・全国改革長老教会協議会による募金活動は終結いたしましたが、日本基督教団による募金活動は継続しています。ぜひ、今後ともご協力をよろしくお願いいたします。
 さて、献げられました献金は、現時点までに以下のように各教会に献げられています。魚津教会へ120万円、羽咋(はくい)教会へ1600万円、七尾教会へ880万円、輪島教会へ500万円、合計3100万円です。まだ送金されていない約1千万円については、今後の復興計画の進展を見ながら送金したいと考えています。
 以下、各教会の現時点までの復興状況、ならびに今後の復興計画について(まだ、計画自体が未定の部分もありますが)報告したいと思います。
@ 魚津教会(ウエーラー・ルツ牧師)
 魚津教会では07年12月21日に足場が外され、改修工事は終わりました。23日のクリスマス礼拝には感謝の祈りと賛美で礼拝堂がいっぱいなりました。教会の建物だけではなく、神様の大きな憐れみによって五名の方が洗礼を受け、教会に加えられました。
A 羽咋教会(内城恵牧師)
 富来伝道所は、被災した会堂を07年12月19日に取り壊し、現在は借家の仮礼拝堂で礼拝を守っています。しかし、08年8月11日に富来伝道所の新しい会堂を建てるための起工式が内城牧師の司式のもと行われました。12月には完成の予定であり、クリスマスは新会堂で祝うことが出来る予定です。そして、富来伝道所にて求道しておられた羽咋在住の方が、今年のクリスマスに羽咋教会にて洗礼を受けられる予定です。
 羽咋白百合幼稚園の改修工事は08年1月に完了しました。羽咋白百合幼稚園の学童保育に使用している建物(羽咋教会の礼拝場所)については、耐震補強をして今後も礼拝場所として使用するのか、或いは別の場所に礼拝堂を建築するのかの選択肢があります。教会としては、新しく礼拝堂・牧師館を建築する方向で教会内での話し合いが進められています。今後越えていかねばならない幾つかの課題もあるため、ここで明確な報告はまだ出来ませんが、新会堂・牧師館建築の方向で進んでいます。
B 七尾教会(釜土達雄牧師)
 牧師館は被災して危険な状態であったため仮牧師館に転居し、07年9月3日に牧師館を解体。引き続き新しい牧師館の建築にかかり、08年1月に完成。
 07年9月に七尾幼稚園の改修工事が終わりました。今後、礼拝堂の建て替え、幼稚園の教会使用部分の建て替えという大きな事業が残っています。
C 輪島教会(07年度代務者=釜土牧師、08年度代務者=内城牧師)
 輪島教会は、被災以来代務者によって守られる状態が続いています。幸い07年度は五十嵐成見氏(信徒伝道者)、08年度は大隅啓三隠退教師によって毎週の講壇は守られています。
 その様な中で、07年12月には隣接地を購入し、その土地に牧師館を建てるための起工式が、08年8月10日に内城牧師の司式のもと行われ、11月には完成。また、礼拝堂の改修工事は、08年9月末に完了しました。


富山鹿島町教会 小堀 康彦





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