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「主張」

※機関誌「宣教」(2009年6月号)「主張」欄より


 中学生・高校生修養会の恵み


 夏が近づいてきました。今年も、伊豆の天城山荘において、二泊三日の中学生・高校生修養会が開かれます。今、すでに胸躍る思いで、この時を待ちわびている大勢の子どもたちがいます。しかし、どうしようかと迷っている子どもたちや、教会もあるかと思います。そこで、そのような方たちのために、修養会に先だって、ここにおいて与えられる恵みについて記してみたいと思います。  その恵みを一言で表現するならば、「出合いがもたらす恵み」と言えるでしょう。修養会では、さまざまな出合いが生まれます。その一つ一つの出合いから、きらめくばかりの出来事が生まれます。そして、その出来事を通して、子どもたちは、少しずつ、また時には大きく、着実に成長していくのです。その姿を、修養会のスタッフとして何度も見させていただいてきました。その感動を、この拙文によって少しでも分かち合うことができればと願っております。

 み言葉との出合い
 まずもって、修養会に参加する中高生たちにとって、決定的な意味を持つ出合いは、何と言ってもみ言葉との出合いです。彼らのほとんどは、普段の生活の中で、静まって聖書を開き、祈りつつみ言葉に聴く機会はあまりないでしょう。授業、部活、塾、習い事、携帯メール、などなど。するべきこと、したいことがたくさんあるからです。でも、この天城山荘での三日間は、そんな普段の生活からまったく離れて、祈りと、み言葉に集中する日々を彼らは過ごすのです。もちろん、修道院のような禁欲生活を強いられるわけではありません。自由時間には大いに遊び、はしゃぎ、体を動かして目一杯楽しみます。中学生修養会には、そのためのプログラムも用意されています。けれども、その間も、彼らはやはりどこかで、み言葉との対話をしているように思います。この三日間は、祈りに始まり、祈りに終わります。神さまとの対話に生きる特別な三日間なのです。
 そのみ言葉との出合いがもっとも深まる時が、二日目の夜の「主題別分団」の時であろうと思います。それまで修養会で与えられてきたみ言葉をそれぞれが持ち寄り、自ら選んだ主題にそって、話し合いがなされていきます。素朴な疑問から始まり、そこから、担当の教師によって聖書のみ言葉が説き明かされていきます。そして、時には、今まで誰にも言えなかった悩みや不安が、一人の人から溢れるようにして語り出されることもあります。でも、その時、誰も一歩引いて聞いたりはしません。みんなが身を乗り出して、自分のことのように、その一人の人の言葉に耳を傾けます。そして、一瞬、しんと静まりかえります。けれども、その後に、必ず、その人の存在の深みに届く命のみ言葉が注ぎ出されるのです。そのみ言葉は、その人はもちろんのこと、同じ分団にいるすべての人にとって、忘れられない、慰めに満ちたみ言葉となるのです。そのような光景を、これまで何度も目にしてきましたし、これからもそうなるでしょう。み言葉との出合いがもたらす、命きらめく瞬間です。

 祈り合える仲間との出合い
 天城山荘で出合う仲間は、たとえ互いに中高六年間皆勤であったとしても、わずか一八日間です。それでも、この仲間から親友が生まれること、しばしばなのです。なぜでしょうか。それは、この仲間が「祈り合える仲間」だからではないでしょうか。同じ信仰に立ち、同じ主を信じる仲間だからこそ、本当に信頼し、また尊敬し合えるのだと思います。自分たちの思いの丈を語り合うことができます。そして、互いに体は遠く離れていても、共に主にあっては一つであるということを信じて、その後も祈り合うことができるのです。

 主イエスとの出合い
 最後に、この方との出合いを言わなければなりません。ここで、中高生たちが少しでも成長するのを見るのは、この主イエス・キリストとの出合いがあるからに他なりません。修養会に与えられた今年の主題は、「聖書〜神さまに出合う道」です。ぜひ、この修養会を通して、一人でも多くの中高生たちが、命の主なる神さまと出合って、信仰において成長させていただきたいと願っております。


・中高生修養会のための献金先
 横浜銀行小田原支店
 普通預金1585773
 「全国連合長老会中高生修養会
  会計露木賢一」


神戸神愛教会 高多 新





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