◆主日礼拝と伝道
私たちの教会の教会総会資料には、毎年「伝道の最前線は何といっても主日礼拝です」という言葉と共にコリントの信徒への手紙一第14章23〜25の言葉が記されている。私たちが目指すべき礼拝の姿が、この聖書箇所に示されていると考えているからである。この御言葉を聴くことにより、初めて礼拝に出席した人たちや求道中の人たちが礼拝に出席して、罪を悔い改め、赦されて生かされている喜びを与えられ、ここに神がおられる、と告白するに至るような礼拝を私たちが献げているかどうかを点検する時となる。
第三四回全国連合長老会会議(2009年6月2日)の資料付録六『主の日の礼拝の指針』の序の末尾には「そしてこの礼拝は、伝道する教会の姿を明示します。主の日の礼拝は、伝道の最前線だからです。」と記されている。この指針は全国連合長老会所属教会の主の日の礼拝についての共通理解と地域連合長老会の伝道協力についての助けとなる。地域連合長老会の伝道協力にあたっては、主の日の礼拝についての共通理解が不可欠であると思われるからである。
◆伝道の力の源
教会は「すべての国民をわたしの弟子にしなさい。父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい」。この主イエス・キリストの言葉に押し出されて説教を語り、洗礼を授け続けてきた。教会が伝道するのは主イエス・キリストのご命令による。しかし、私たちは嫌々渋々従うのではなく、私たちも教会の伝道によって説教を聴き洗礼に至り、聖餐に与る恵みと喜びを味わい知ったからである。この喜びに押し出されて伝道をするのである。伝道をやめた教会は教会の名に値しないことを私たちは教えられてきた。伝道とは教会員の家族、友人、知人がまず何よりも礼拝へと導かれ、信仰へと導かれることである。
◆地域連合長老会における伝道協力
(1)説教を正しく語り、聴くための協力について
伝道への熱意、祈りへと私たちが押し出されるための基本的な事柄として、どのように礼拝を守っているかを吟味することが肝要である。特に神の恵みの言葉である説教がどのように語られ、聴かれているか? 私たちの心の奥底にまで神の恵みが届き、その恵みを隣人にまで分かち合いたいという熱意にまで至っているかどうか?
そのために、地域連合長老会において考えられる伝道協力のひとつとして、説教を正しく語る務めを与えられている牧師並びに御言葉を正しく聴き従うことを求められている教会員・求道者のために「牧師会を活用しての説教訓練」及び「説教の聴き方についての長老執事修養会や信徒修養会の開催」などが考えられないだろうか。
◆(2)全国連合長老会主催「中学生・高校生修養会」を重んじ積極的に支援する。
この修養会の恵みについては、高多新神戸神愛教会牧師が「宣教」第671号に詳細に報告されている。私たちの教会でもこの修養会に中学生・高校生と六年間皆出席し、その後、洗礼へと導かれ、改革長老教会協議会青年修養会にも積極的に参加し、今は主の日の礼拝を忠実に守っている青年がいることを感謝をもってお伝えしたい。
伊豆・天城山荘に於いて開催されているので、出席には多くの時間と費用負担を要し、出席困難な教会もあると思われるが、このために多額の献金が捧げられている。日曜学校在籍の中学生・高校生に出席を勧め、「出合いがもたらす恵み」を味わっていただきたい。
◆(3)ホームページ立ち上げ及び運用についての協力
近年、ホームページを見て教会を訪ねる方々が増加していると聴く。しかし、ホームページの立ち上げを願っている教会であっても、専門知識とこれを運用することの困難さゆえに躊躇せざるを得ない場合もあるかも知れない。私どもの教会が属する神奈川連合長老会においてはインターネット伝道協議会が発足し、情報交換と運用について懇談の機会を持っている。
最後に「求道者が与えられ、洗礼・信仰告白に至る者を与えてください」との祈りが教会全体の祈りとして日々献げられ、伝道に邁進することができればどんなにさいわいなことであるかと思う。
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