発足して一年、東日本連合長老
会の恵まれた活動を感謝しながら、
与えられている課題について再考し
てみたい。
二〇〇九年五月十七日駒込教会
において開催された東部連合長老会
会議で、泉高森、清瀬信愛、小金
井西ノ台、十貫坂、自由が丘、弦
巻、本郷の七教会と個人加盟の飯
田敏勝、啓子、川崎嗣夫、芳賀力、
並木せつ子教師の退会が承認された。
その後、直ちに階下の集会室にて東
日本連合長老会設立会議が開催さ
れた。開会礼拝の後に、設立に至
るまでの経緯が説明された。その要
旨と規約の中に課題を確認する要
素が示されていると思われる。
◎ 全国連合長老会が規約第二条
の改正を行ったことに従い、東日本
は規約第二条をしっかりと堅持して、
改革教会の信仰と長老制度を重ん
じつつ、教会形成と伝道を積極的
に推進したい。
◎ 東部連合長老会は三十近い加
盟教会から成っていたために、諸集
会の開催に伴う様々な制約や困難
があったが、新しい地域長老会議の
設立によって、それらの制約や困難
を取り除いて、解消させていきたい。
◎ 従来より実施されてきた諸集
会を充実させ、これまで各教会の
実質的な交流、問題の共有が不十
分であったことを反省して、互い
の顔が見える地域長老会議を目指
したい。
◎ 地域長老会議の役割を一層高
め、記録審査を実施し、一致した
信仰と神学に基づいて、伝道の相
互協力を実現させたい。
◎ 改革長老教会協議会との関わ
りを一層密にして、教団内にあっ
て、東日本の諸集会の共同体形成
にあたりたい。
という以上の設立趣旨が承認され、
この趣旨に基づいた東日本連合長
老会規約が可決された。そして組
織がなされ、阿部祐治が議長に、
関川泰寛が副議長に選挙され、石
田篤が書記に、松本健二が会計に
選任された。
二〇〇九年六月二日横浜指路教
会において開催された全国連合長
老会会議で東日本が全国に加盟す
ることが承認可決されてその歩み
が開始されたのであるがその歩み
の中から聞こえて来る参加者の声
を紹介してみたい。
◎ 教会修養会。全体に活気があっ
て元気が出てくる礼拝、講演であっ
たことはよかった。話し合いの時、
それぞれの教会の現状を本気で語
り合えた。
◎ 長老修養会。東海連合長老会
での記録審査の方法を学ぶことが
出来た。今後記録審査を実施する
に当り、その審査方法が整理され、
教会間の信頼関係がより確立され
ていくことが急務であるという課
題が示された。
◎ 日曜学校教師研修会。カテキ
ズム教案を用いて実際に行った説
教を三教会より紹介してもらい、
講評がなされ、各教会の日曜学校
の実情を知り合うことが出来た。
◎ 婦人会。クリスマス祝会、講
演会のため準備会を行い、中高生
修養会のために献金を献げること
が出来、講演会では連合長老会の
歴史を学ぶことが出来た。
◎ 青年会。東部、神奈川、東日
本協賛で春の青年伝道集会を楽し
く行うことが出来た。
会議は常置委員会制を採らずに、
各教会の教職、長老一名が参加し
て、集会の反省、各教会の情報交
換、今後の集会予定の確認がなさ
れ、相互に教会の実情を知り合い、
その教会の問題と課題を共有する
ことが出来ればと願っている。
財政的に微力であるが交通費補
助をなして、仙台が孤立すること
のないように配慮することが重要
であると考えている。また今後、
会場費、講師謝礼等捻出できれば
と願っている。
また何よりも今後、教師会が充
実されていくことが求められてい
る。カルヴァンのジュネーブの教
会が「牧師会」を大切にしたように、
御言葉の説教のための訓練と研修
がなされていくべきことが求めら
れているのである。
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