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「主張」

※機関誌「宣教」(2011年6月号)「主張」欄より


 中学生・高校生修養会の恵み


 歴史あるこの修養会にスタッフ として初めて参加したのは、二〇 〇九年の夏でした。この修養会の 素晴らしさは、前々から聞いてい ましたし、小松教会からもこれま で何人も参加し、中にはこの修養 会が洗礼のきっかけになった高校 生もいましたので、とても期待を していきました。そして、期待通 りの心が燃える熱い修養会でした。
 初日は、皆、緊張しています。 知らない人ばかりなのですから当 然です。わたしもそうでした。二 回目、三回目、あるいは中高通し て六回目の生徒たちは、再会を喜 び合っているのですが、初めての 時は、なんだか居場所がなくて心 細い思いがしました。二〇一〇年 には、私と一緒に高校一年の男子 が初めて参加しました。彼は普段 おとなしいので、まわりと打ち解 けるか心配しましたが、それは最 終日の三日目には杞憂であること が明らかになりました。彼は帰り の列車を待つ三島駅で仲間たちと の別れを惜しみ、「また来年も来 よう」と約束を交わしていました。 またその男子高校生は、洗礼を受 け教会生活をしている人が同世代 にいることを知って驚き、洗礼を 考えるいい刺激となったようです。
 この修養会の恵みの一つは、同 世代のキリスト者と出会えること にあります。教会によっては中高 生が少ないので、普段はなかなか 信仰や聖書の話ができないかもし れません。しかし、ここに来れば、 全国から集った約七〇名の教会に 関わる中高生に会えるし、主を信 じて信仰に生きる同世代と心を開 いて語り合えます。
 何と言ってもこの修養会の特徴 は、聖書のメッセージをまっすぐ 伝えようとする牧師スタッフの熱 さです。総勢八名参加しています。 特別に講師を呼ぶというスタイル ではなく、参加している牧師が自 ら講師になって、中高生に聖書の メッセージを伝えます。中高生だ からといって、お茶を濁すような ことはありません。聖書の御言葉 が語る福音を時に自分の経験を交 えながら、中高生に届く言葉で語 ります。
 また牧師だけでなく、社会人や 大学生、また神学生たちの有志で 構成されるアシスタントの方々の 活躍にも目を見張るものがありま す。アシスタントの中には、この 修養会に中高生の時に参加したも のも多く、自分たちが中高生の時 に受けた恵みを次の世代にも伝え ていきたいという熱い思いがあり ます。夜の主題別懇談会では、聖 書、進路、教会、友人関係などの テーマに分かれて語り合うのです が、そこで彼らは自分をさらけ出 して、中高生たちと向き合います。 参加している中高生たちも、その 真剣さを受け止めて、普段はなか なか話せない胸の内を打ち明ける ことができます。そして、そこで 共に祈るのです。
 この中高生修養会に生徒として 参加できるのは、中高六年間を通 してたった六回だけです。しかし、 この六回がとても濃密な六回であ り、かけがえのない六回であるこ とは、最終日に高校三年生たちが 流した涙から伝わってきました。 二泊三日、共に食べ、共に遊び、 また主の言葉に耳を傾け、心を開 いて語り合うことを通して、普段 の生活では決して出会えない友と 出会い、そして何よりも主イエス・ キリストと出会うのです。この恵 みを一人でも多くの中高生に一回 でも多く味わってほしいと願いま す。今年も八月にこの修養会が行 われます。ぜひ、みなさんの教会 の中高生をこの修養会にお送りく ださい。初めての方、また一人で の参加でも大丈夫です。そして、 この修養会を通して一人でも多く の中高生たちが、主イエス・キリ ストと出会い、洗礼、信仰告白へ と導かれるよう祈りを合わせてま いりましょう。
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・中高生修養会のための献金先
横浜銀行小田原支店
普通預金1585773
「全国連合長老会中高生修養会
会計露木賢一」


小松教会 松島保真





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