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「主張」

※機関誌「宣教」(2011年9月号)「主張」欄より


 東京神学大学と連合長老会


 「宣教」編集委員会から標記について執筆を依頼されました。
 私は東京神学大学の理事・評議員をさせて頂いています。東京神学大学の財政問題、入学生の人数の問題については理事会・評議員会で常に話題になり、深刻な課題であることに違いはありません。文部科学省の私学助成金を受けなくても自立的運営ができるように二〇〇七年度から一〇年間の長期財政計画を策定し、二〇一一年度はその中間点の五年目にあたり、後援会献金の目標額を増額してその達成に努力が重ねられているところです。
 一方、入学生の問題では二〇一一年度に入学した一年生こそ七人であったものの、昨年(二〇一〇年度)は有史来の少数で二人の入学しかなかったことを私どもはどう考えれば良いのでしょうか?日本の伝道はこれでは進展しないと思います。三年生編入の人数が二桁あっても全体的にはまだまだ足りない状況です。二〇〇八年一〇月発行「宣教」六六三号の主張欄に鎌倉雪ノ下教会の望月克仁長老が全国には教団の教会が一七六〇あると記しておられます。無牧や兼牧の教会も一六七あるとのことです。学生定数も私が理事や評議員をさせて頂き始めた二〇〇三年は一学年三五人でしたが現在では二五人に減少しています。
 学部全体の在学生が定数の二分の一を割ると私学助成金が全額交付されなくなってしまう危機感から定数を減少させたとも言えます。私が東京神学大学の入学生の少なさを嘆くのは他でもありません。私は二〇〇六年に開催された第三五回日本基督教団総会に出席して危機感を持ったからです。同総会で北村慈郎氏(当時紅葉坂教会牧師)が聖餐礼拝において聖餐を受領することを拒否されました。また、私は二〇〇七年四月から今年三月まで神奈川教区常置委員を二期四年間務めさせて頂きました。神奈川教区には一〇七の教会・伝道所があります。この間、常置委員会では北村氏の違法聖餐のことは問題にせず、逆に戒規としての免職こそ人権を無視したもので容認できないという議論ばかりでした。
 昨年開催された第三七回日本基督教団総会において北村慈郎氏の戒規免職は確認され、教団の執行部に教憲教規を尊重し、教団信仰告白による教会形成をしようとする人々が選出されたことはひとまず安心とは言えます。しかし、二〇一二年に開催予定の第三八回日本基督教団総会は、前回と同じように教憲・教規を尊重する人々が執行部に選出されるでしょうか。さらに、神奈川教区ではまだまだ未受洗者配餐を容認する教区総会議員が多いのです。
 私はこのような時こそ全国連合長老会加盟教会や改革長老教会協議会運動に賛同する教会から東京神学大学への献身者が多く出ることを心から願います。そのことによって正しい信仰に基づく伝道ができると思うからです。また、もう一つの願いがあります。全国連合長老会では、毎年三月に東京神学大学の卒業生壮行祈祷会を行なっています。二〇一一年こそ、東日本大震災のために実施いたしませんでしたが、全国連合長老会加盟教会から東神大に進んだ人、また、全国連合長老会加盟教会に招聘される人を対象としています。この会にはこれまで、議長、副議長、書記が出席しておられたようですが、私は在京(首都圏)の常置委員(信徒も含む)も一緒に壮行祈祷会に出席できたら良いと思います。全国連合長老会は、宣教長老(教職)と治会長老(信徒)とが具体的に神学生の名前と顔とを覚えて祈り合うことができると思うからです。
 二〇一一年度の東神大後援会献金の目標額一億八七六四万円を達成することと献身者が一人でも多く与えられるよう全国連合長老会加盟教会の祈りを篤くしたいと願います。


横浜指路教会長老 數井紀彦





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