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「主張」

※機関誌「宣教」(2011年10月号)「主張」欄より


 北陸連合長老会の課題


 北陸連合長老会は、石川県に五 教会、富山県に三教会の計八教会 で形成されています。一九八三年 に東部連合長老会の北陸支部とし て発足したときには、魚津・総曲 輪(現富山鹿島町)・高岡・小松 の四教会でした。二七年の歩みの 中で四教会が加えられました。
 二〇〇七年三月二五日(日)に 能登半島地震があり、加盟教会の 七尾教会・羽咋教会・富来伝道所 (羽咋教会の伝道所)・魚津教会が 被災しました。この四年間、北陸 連合長老会は被災教会の再建に全 力を上げてきました。神様は、私 共の思いを超えた御業を行ってく ださいました。今年度中に全ての 教会・牧師館の修理・再建が終了 する予定です。皆様の信仰による ご支援・ご協力に対して、この場 を借りて心から感謝申し上げます。 本当にありがとうございます。
 北陸連合長老会の第一の課題は、 何と言っても伝道です。真宗王国 と言われる北陸の地で、キリスト の福音を伝えていくことは、困難 なことが少なくありません。しか し、これは日本において伝道して いる私共が、どの地域においても 担っている、また担い続けていか なければならない課題でしょう。 教会員の高齢化という現実も同じ です。特に妙薬があるわけではな く、地道に丁寧に明るく伝道して いくしかありません。ただ、教会 員の高齢化は、必然的に長老の高 齢化でもあります。北陸連合長老 会を結成したときの長老は高齢と なり、その多くは現任長老を退き ました。そこで、新しい長老達に 北陸連合長老会の長老として弁え ていて欲しいことを四年間に八回 の新任長老研修会を行い、それを 講演集としてまとめて『長老の職務』 として一昨年に冊子にしました。
 第二の課題は、主の教会を健全 に建て上げていくために、各個教 会と北陸連合長老会の関係をどの ようにしていくのかということで す。北陸連合長老会は、各個教会 の距離が遠くても車で二時間半と いう近さもあり、各個教会の状況 も比較的良く分かります。しかし、 牧師会等で各個教会の課題を十分 に分かち合うまでにはなっていま せん。勿論、プライバシーの問題、 守秘義務の問題もあります。互い の状況が分かるという所で見えて くる課題、それは牧師を誰が牧会 するのかという課題です。
 第三の課題は、北陸連合長老会 特有の課題です。それは、地区・ 教区との関わりです。石川県と富 山県の教会は、それぞれ中部教区 の石川地区と富山地区の教会です。 石川地区も富山地区も未受洗者の 陪餐をするような教会は一つもあ りません。それぞれ健全な伝道・ 教会形成に励んでいます。その様 な中で、敢えて連合長老会を形成 して伝道・教会形成に励む私共の 歩みは、地区の他の教会と違いが 分かりにくいということがありま す。しかも、石川地区・富山地区 において教会の規模において一番 大きな教会が北陸連合長老会に所 属しています。当然のこととして、 地区活動に対しても責任を担わな ければなりません。それは教区に 対しても同じです。二〇一一年度 の中部教区総会において、教区議 長として井ノ川勝牧師(三重連合 長老会議長)が選出されました。 そして、北陸連合長老会の牧師の 中からは二人の牧師が教区常置委 員として選出されました。従って、 北陸連合長老会の諸教会は地区・ 教区の活動にも大きな責任を担わ なければならないのです。牧師会 や長老(役員)研修会は地区でも 行われており、北陸連合長老会の 牧師達は二重の負担が強いられる わけです。また、教団の委員会で の責任を負っている者もおります。 肉体的・時間的に厳しい所があり ます。しかし、現在の日本基督教 団の中にあって、中部教区という 比較的健全な教区にある私共は、 主から与えられた課題として地区・ 教区・教団に対しても責任ある関 わりをしていかなければならない と考えています。


富山鹿島町教会 小堀康彦 





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