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「主張」

※機関誌「宣教」(2012年4月号)「主張」欄より


 「全国連合長老会式文」改訂について


二〇一〇年の全国会議において、 「『主の日の礼拝』の指針」が承認 されました。これが改訂式文の基 礎となります。この指針に基づい て式文の改訂作業が進められてい ます。既に二〇一一年の全国会議 の資料として「主の日の礼拝」の 部分の草案が配布されています。 各地域長老会の牧師会等において 検討されていることと思います。 今後、各地域連合長老会から寄せ られた意見を反映させるべく修正 して、全国会議の議案として提出 する予定です(時期は未定)。
 現在、式文委員会では主の日の 礼拝以外の諸式(葬式・結婚式・ 起工式等々)の式文を作成してい ます。これも、出来るだけ早い段 階で全国会議の資料として配付し、 各地域連合長老会で検討していた だき、修正の後、全国会議の議案 として提出していく予定です。 この改訂式文の特徴について述 べさせていただきます。

一.祈祷例集である
 配布されたものを一読していた だければすぐに分かることですが、 一箇所の祈りに幾つもの祈祷例が 掲載されています。私どもの礼拝 の祈りは、式文祈祷を基本とする ものではなく、自由祈祷を基本と するものです。しかし、主の日の 礼拝における祈祷には、祈られな ければならない要素があります。 それをこの幾つもの祈祷例から理 解し、司式者各自が祈祷文を作成 して、礼拝に臨むことが求められ ているのです。
 また、この祈祷例は文体を含め て極めて個性的なものになってい ます。自由祈祷というものは、ど うしても祈る人の個性が出ます。 委員会では、祈祷例の個性をその ままに残しました。司式者が自分 の個性を消すのではなく、礼拝に 相応しい言葉を獲得し、整えてい くための参考になれば、と願って いるからです。

二.変えてはいけない所もある 改訂式文において全てが司式者 の自由な裁量に任せられているか、 と言えばそうではありません。変 えてはならない部分もあるのです。 それは、洗礼等における誓約の所 とか、聖餐における制定語や聖別 の祈り、或いは式辞等の所です。 これは、私どもの洗礼や聖餐に対 する理解が示されているところで すから、これらを勝手に変えられ ては困ります。

三.礼拝の構造に対応する祈り 改訂式文は主の日の礼拝順序を 提示していますが、これは「今後 各教会がこの礼拝順序で主の日の 礼拝を行わねばならない」という ようなことではありません。この 礼拝順序には、悔い改めの祈り・ 聖霊の照明を求める祈り・献金の 祈り・執り成しの祈りが祈祷例と してあげられています。それぞれ 礼拝全体の構造に対応して献げら れるものです。現在、私どもの教 会の多くでは、悔い改めの祈り・ 聖霊の照明を求める祈り・執り成 しの祈りの三つが礼拝前半の司式 者の祈りに集中されているのでは ないか、と思います。それを礼拝 全体の流れの中で位置づけて祈る ようにした方がよいのではないか という提案なのです。

四.幾つかの提言

@小児洗礼を基本とする
 伝道地である日本においては成 人洗礼が多く行われます。その結 果、成人洗礼が基本で小児洗礼は 「あっても良い」といった扱いに なっているのではないでしょうか。 しかし、信仰の継承という面から も、私どもは小児洗礼を基本に据 えることを提言しています。 Aキリストの体と血に与る聖餐 現行の式文では、聖餐が「記念」 として行われる面が強調されてい ます。しかし、聖霊なる神の御臨 在のもとで、信仰によって私ども はキリストの体と血とに与るので す。このことがもっとはっきりと 告げられる必要があると考え、提 言しています。


富山鹿島町教会 小堀 康彦






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