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「主張」

※機関誌「宣教」(2012年10月号)「主張」欄より


 教会形成の一環としての連合長老会の出版活動


◇教会形成の一環として
 連合長老会の出版委員会は、連 合長老会の運動にふさわしい出版 物の刊行を継続的に行なっている。 また『カテキズム教案』を毎年二 回発行して、諸教会の日曜学校に 説教と分級の教案を提供している。 多くの信徒、長老、牧師たちの協 力なしには、為し得ない活動であ る。これらは、連合長老会の現在 と将来の神学的立場を明らかにし、 教団にあって自らのアイデンティ ティを明確化する営みである。そ の意味で、出版活動もまた教会形 成の一環である。
 連合長老会所属の諸教会は、こ のことをよく理解して下さり、出 版活動に協力していただければ幸 いである。「協力」とは、執筆へ の参加、書籍の利用と購入、連合 長老会以外の諸教会への宣伝等で ある。単純に言えば、各教会が、 出版物を愛読・利用するだけでな く、そのセールスマンになってい ただきたいのである。
 一番残念なのは、連合長老会の 出版物を一顧だにせず、その不十 分なところに文句ばかり言って、 出版活動が教会形成の一端を担う ことを理解してくださらない教職 がいることである。もちろん、書 物の内容への真摯な批判は大歓迎 だが、真の批判は、教会形成的に なるはずである。自ら、書物を用 いて、不十分さを補うほどの熱意 が期待されるのである。
◇現状
 現在は、北陸連合長老会の羽咋 教会の内城恵牧師夫妻が書物の保 管、取継、発送、会計等の業務を 献身的に担っていてくださる。
 先日、全国連合長老会会議の折 に、わたしと石田篤長老で、新築 なった羽咋教会内に新たに設けら れた取継所の書庫を拝見した。連 合長老会の出版物が整然と並べら れて、注文を待っているといった 趣である。これらが読まれ利用さ れないならば、まさに宝の持ち腐 れであると痛感した。
 さて、出版委員会はこれまで、 『長老教会の手引き』『改革教会の 教理』『改革教会信仰告白要覧』 『伝道パンフレット』『日曜学校教 師のための新約聖書講解』『同旧 約聖書講解』『教会双書』『キリス ト教入門パンフレット』『式文』 など、連合長老会活動にとって、 不可欠な出版物を刊行してきた。
 連合長老会以外の諸教会のニー ズが高いと判断された書籍は、出 版委員会が企画し、キリスト教出 版社に出版をお願いしている。日 曜学校委員会編の『明解カテキズ ム』『続明解カテキズム』『日曜学 校ハンドブック』は、そのような 例である。キリスト新聞社に依頼 をして出版したために、広く読者 を得て、短期間に版を重ねている。 また、日曜学校委員会と連携して 発行されている『カテキズム教案』 は、多くの読者を連合長老会外に も与えられている。
 清野久貴牧師の『ベルギー信仰 告白・ドルト信仰基準』は、改革・ 長老教会が拠って立つ、信仰告白 の神学的遺産を振り返るための企 画シリーズの第一冊目である。続 いて、『一八九〇年信仰の告白。 教団信仰告白』「スコットランド 信仰告白』などを出版する予定で ある。これらが多くの教職、信徒 に読まれることを切望している。
◇課題
 委員会は、諸教会の現在のニー ズに答えるだけでなく、将来の連 合長老会形成のために神学的に価 値のある書籍の出版を企画実行し ていくことを求められる。そのた めにも、委員会自体の神学的見識 が問われるとともに、連合長老会 所属の諸教会、長老、教職が自覚 的に教会形成の将来を見据えた神 学的主張と議論を活発に行なって いくことが不可欠になろう。新し い式文や長老教会の手引きの出版 が、当面の課題ではあるが、今後 の課題を中長期的に見据えて、ふ さわしい出版物の企画について、 諸教会より多くの声が寄せられる ことを期待するものである。


十貫坂教会 関川 泰寛





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