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「主張」

※機関誌「宣教」(2013年6月号)「主張」欄より


 中・高生修養会の恵み


 手元にある資料によると、高校 生修養会は一九五二年七月三一日― 八月二日、軽井沢沓掛学荘にて第 一回目を行い、本年度で第五七回 目を迎える。中学生修養会は、こ れに一九七七年から合流し、本年 度は第三三回目の開催となる。当 初は東京伝道局(一九五一年設立) の主催で行われ、全国連合長老会 結成(一九七六年)以降、全国連 合長老会「中学生・高校生修養会」 として、毎年夏の時期に継続開催 されて来た。
 東部や西部、東海等の各地域連 合長老会が発足する以前からこの 修養会は行われており、現在も変 わることなく行われ続けている事 実は、計り知れぬ程、意義深いも のがある。これは、私たち連合長 老会が何よりも青少年への健全な 伝道、信仰継承を当初から祈りと し、願いとして、力を注いで来た ことの証しであると言える。
 最近、教会員のある方から「朝 霧」と題するガリ版刷りの文集を 頂いた。裏表紙に「昭和四十七年 (一九七二年)八月二十七日印刷・ 発行、発行所森小路教会オリブ 会」と記載されている。当時高校 生であった私の拙文も載っており、 参加者名簿も載せられていて、意 外な人たちの名前も発見させられ た。当時は、会場が東京農大富士 分場朝霧寮で三泊四日の日程で行 われており、高校生はもとより高 校卒業者(OB・OG)の人たち も多数参加していたりして、現在 の形とは大分違ったものであった が、同年代同士の語り合いや交わ り、時には夜を徹しての主題別懇 談などは、今も受け継がれている 良き伝統ではないかと思う。
 中・高生修養会に生徒としても お世話になり、又、ある時期、奉 仕者としても少しばかり仕えるこ とも許された者として切に願うこ とは、この修養会を今後も継続し て頂きたいということであり、そ のために各教会並びに各地域連合 長老会が益々祈りを一つにし、こ の会の存続とさらなる充実のため に、物心両面でも支援してゆくこ とである。
 現在、私が仕えている教会には 六―七名の中・高生がおり、学業 や部活の合間を縫うようにして礼 拝に出席している。しかし教会で お互いに顔を合わせるのは、考え てみれば日曜日の午前中の一時間 程に限られる。それを補うための 工夫も行おうとしてはいるけれど も、限られた時間の中ではなかな か深い話も出来にくい。恐らく、 中・高生たちは自分たちと同じ目 線で心を開き、心通わせる仲間を 求めているのではないか。
 その点でも、一年に一度の出会 いではあるにせよ、同世代の仲間 たちが全国から集められ、聖書を 学び、信仰の話を語り合い、共感 したり、刺激を受け合ったりしな がら過ごす三日間は、他では決し て得られない、誠に貴重な経験で あると言わなければならない。そ の交わりの中で与えられた友は生 涯の友となり得るし、そこで受け た教えや導きは、洗礼や信仰告白 への決意という仕方で、中・高生 の生涯を決定的に方向づける恵み の賜物ともなり得るのである。
 ぜひ、各教会、各地域連合長老 会から、中・高生たちを送り出し て下さり、良き学び、良き交わり に与らせて頂きたい。教会から一 人だけの参加で不安があれば、ぜ ひ、地域連合長老会のサポートな ども頂いて一緒に参加するなど、 淋しい思いをさせないような配慮 も考えて下さると良いだろう。
 筆者自身、中・高生修養会によっ て育てられた。また、遣わされた それぞれの教会の中・高生たちも、 喜々として、本修養会に参加して いる。その姿を見るにつけ、ご奉 仕くださる諸先生方を初め、アシ スタントの兄姉、そしてそのお働 きをお支え下さる全国の諸教会の 皆様方に、いよいよ主の恵みと祝 福が豊かにあるようにと祈らずに はおれない。
 二〇一三年の修養会も、主が豊 かにお用いくださいますように。


富士教会 桑原 睦彦


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