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「主張」

※機関誌「宣教」(2013年11月号)「主張」欄より


 全国連合長老会の課題


 全国連合長老会は現在、九地域 連合長老会、九三教会より成る群 れです。日本基督教団には一七○ ○の教会・伝道所があります。そ の中で九三教会というのはかなり 少数であると感じるかもしれませ んが、実際にはそのパーセンテー ジ以上の影響力を持つ集団となっ ています。連合長老会に加盟して いる教会が、各教区あるいは地域 において要となっている場合が多 いのです。従って連合長老会がど のように歩むかは、それぞれの教 区や地域の、そして日本基督教団 の歩みを左右すると言うことがで きます。自分たちがそのような群 れであることを自覚することが、 全国連合長老会の第一の課題であ ると言えるかもしれません。
 私たちがこの課題と取り組んで いく筋道ははっきりしています。 それは全国連合長老会規約第一条 の「全国連合長老会は日本基督教 団内にある、改革教会の信仰と長 老制度とを重んずる諸教会によっ て形成された各地域連合長老会の 共同体である」に忠実に歩むこと です。「改革教会の信仰と長老制 度とを重んずる」群れの形成を、 私たちは先輩方より教えられ、そ れを一貫して追い求めてきました。 そのために、「基本的見解」を発 表し、「主の日の礼拝の指針」を 作成し、現在は『長老教会の手引 き』の改訂、「基本的見解」の追 加部分の作成、「式文」の作成等 の作業を進めています。「中高生 修養会」ももう五〇年を超える歴 史と実績を重ね、そこから多くの 受洗者、伝道献身者を生み出して きました。また出版委員会より様々 な書物を発行してきました。日曜 学校委員会編の『明解カテキズム』 『続明解カテキズム』に基づく 『カテキズム教案』も発行してい ます。いずれも、「改革教会の信 仰と長老制度とを重んずる」教会 を形成するための地道な活動です。
 これらは全国連合長老会におけ る働きですが、大事なのはこの信 仰と制度に立つ「地域連合長老会」 の形成です。各地域連合長老会は、 規模においても、置かれた地域 (教区)の状況によっても様々な 違いがあり、負っている課題も一 様ではありません。それぞれの地 域連合長老会が充実した活動をな し、それによって各個教会が支え られ、導かれていくことを願って います。「各地域連合長老会の共 同体」である全国連合長老会の課 題は、各地域の歩みを支えること です。そのために第一に必要なの は、牧師の人事において、相応し い牧師を相応しい教会に紹介する ことだと思っています。「伝道局 資金」による様々な援助活動も各 地域を支えるためになされていま す。昨年度、連合長老会の生みの 親と言える故上良康牧師のご遺族 からの献金によってこの資金が大 幅に拡充されたことは感謝でした。
 このような活動を私たちは、 「日本基督教団内にある」群れと して行なっています。私たちの連 なる全体教会は日本基督教団です。 自らの連なる全体教会の健全な形 成を願い、そのために努力するこ とは、長老制度によって全体教会 の枝として各個教会を形成しよう としている私たちの教会論からし て当然のことです。教団における 働きを負うと、全く相容れない考 え方と対峙することになり、疲れ や虚しさを覚えることも多いです が、しかしこれは私たちが目に見 える地上の教会の形成に責任をもっ て関わるために避けて通れない努 力です。「日本基督教団内にある」 を自分たちの課題としてしっかり 受け止めていきたいと思います。
 私は二○○三年の第二八回全国 連合長老会会議において議長に選 出され、現在六期目です。そろそ ろ次の人に交代すべき時期である と考えています。そのような「世 代交代」も私たちのこれからの課 題です。感謝すべきことに、全国 連合長老会においては、頼もしい 若手の教職たちが育ってきていま す。彼らに期待すること大です。


横浜指路教会 藤掛 順一


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