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「主張」

※機関誌「宣教」(2013年12月号)「主張」欄より


 献身者を生み出すために


 献身者を生み出すことは、いつ の時代にあっても教会の重要な課 題であることは変わりないことです。 特に我が国の教会においては喫緊 の課題となっています。それは近年 日本のどの教派においても教会員 の高齢化が進み、新たにキリスト 者へと導かれる人も減少し、無牧 の教会が増えています。今こそ伝 道者が必要とされていますが伝道 者の養成機関である神学校への応 募者、特に学部一年の入学者が極 端に減少している現実があるからで す。
 これは一朝一夕で解決出来る課 題ではなく、改革長老教会協議会 の最近の申し合わせに明記されてい るように広く関係諸教会に呼びか け、各教会の祈りの課題とするこ とが大切だと思います。
 福音を宣べ伝える働きへの献身 は最終的には全く神様の召しによ ることと思います。その召しは『主 の招く声が』や『神に呼ばれて』 (共に教団出版局)を読んでみます と人それぞれで異なり一様でないこ とが分かります。我々に出来ること は献身者を生み出す環境を整える ことだと思います。
 さて平塚富士見町教会は創立八 三年です。その間に断続的にでは ありますが今日までに九名の献身 者と七名の献身者の配偶者が与え られて来たことは教会の大きな喜び であり感謝です。これからも献身者 が生み出される事を願い、当教会 の歩みも振り返りつつこの「環境を 整えること」について考えてみたい と思います。
 このためには祈りと、説教と聖 餐を中心とした霊的な礼拝が不可 欠なことは言うまでもないことです。 当教会は歴代牧師の教理に基づく 説教により多くの信仰の家族が育 成されて来ました。それら家族が教 会の中核となり、その中から長老 が選出され旧日本基督教会の伝統 を受け継ぐ長老会の指導のもとに 教会形成がなされて来ました。教 会員は、順調な時だけでなく教団 離脱問題で分裂が生じた危機的な 時も御言葉に固く立ち教会を愛す る牧師・長老方の背中(時間的に も、経済的にも献げる)を見、更 に教会員との交わりの中で信仰を 育まれて来ました。特に青年同士 の語り合いの輪の中には夏期伝等 の神学生が身近に居て加わってい たことを忘れることは出来ません。 このような環境の中で福音を宣べ 伝える働きへの尊敬の念が醸成さ れ献身へと導かれて来たのだと思い ます。
 献身者を生み出していくには、 教会の熱い祈り、霊的な礼拝、そ こで養われる信仰と教会員同士の 交わりが不可欠であると思います。
 また経済面の支援も大切なこと と思います。いつの時からか教会会 計の中に神学生補助費目を常時設 け感謝と喜びをもって支援を進めて 来ました。更に東神大の働きを大 切なものと覚え神奈川地区後援会 で奉仕させていただいています。
 ある時、先輩長老との語らいの 中で伝道について話が及んだ時、 神学生を送り出すことは日本の伝 道にとって大切であると話されてい た事が印象的でした。
 忘れてならないのは日曜(教会) 学校の働きです。当教会の献身者 と献身者の配偶者の殆どが日曜学 校から育ち日曜学校の教師として 奉仕しています。日曜学校で信仰 を育まれ受洗後に日曜学校の教師 となり生徒に福音を語っていく、そ の中から献身者が生まれて来ていま す。教会の伝道の業としての日曜 学校の働きの大切さを覚えさせられ ます。
 先に青年同士の語り合いの大切 さを述べましたが、改革長老教会 協議会の青年修養会や東京神学大 学で毎年行われている「日本伝道 を担う青年の集い」への参加も連 合長老会の中・高生修養会と同様 に後押しして行きたいものです。
 己の歩みを問われる時となりまし た。主が必ずや献身者を生み出し てくださる事を信じ、祈りつつ献身 者を生み出す教会の業に仕えてい きたいと願います。


平塚富士見町教会長老 福原 三四朗


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