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「主張」

※機関誌「宣教」(2014年2月号)「主張」欄より


 東日本の現状と課題


 小生はこの夏から秋にかけて大 きな経験をさせられた。伝道師が 与えられたので、長らく治療して いた糖尿病による白内障の手術を 行うことを決断して入院した。教 会の仕事から解放され、手術の経 過も良好だったのだが、後半突然 大きなニュースが入ってきた。
 今年度東日本に新たに加盟した 教会に赴任し、六月に就任式を挙 行されたばかりの教師が辞任した い、とのことである。今迄のんび りと入院生活を楽しんでいたが、 そのニュースを聞いた以降夜も安 眠することが出来無くなり、その 教師のことが気になった。
 退院後、教団での委員会が札幌 で、協議会の全国牧師会が仙台で 行なわれ、ハードスケジュールの 中、先述の教会の臨時教会総会開 催の準備に当たった。その過労の 為でしょう。自宅で朝起きても意 識が混濁し、脳外科で診察を受け たが、あまり異常無しとのことで あった。翌日の早朝意識不明に陥 り、救急車にて病院に搬送されて、 三週間の入院。原因は糖尿病によ る低血糖とのこと。血糖値が三〇 でこの状態がもう少し長く続いて いたら生命の危機に陥るというこ とであった。
 病院で伝道師、家族と相談し、 臨時教会総会議長の奉仕は小生に は無理ということで副議長の増田 将平牧師、前副議長の関川泰寛牧 師に連絡、対処を依頼しなければ ならなかった。そこで痛感させら れたことは、連合長老会加盟教職 の信頼に基づく協力関係というも のがどんなに大切で必要なもので あるか、ということであった。 総会議長には近隣教会の青戸宏 史牧師に依頼し、総会開催に至る 経緯について関川牧師が丁寧に説 明して下さり、総会は神の支えの もと無事に終了し、左の三つの議 案が承認可決された。
一、主任担任教師辞任の件。
二、東日本連合長老会に後任人事 を依頼する件。
三、東日本連合長老会に代務者を 依頼する件。
 そして秋、本郷教会において開 催された教会修養会の主題は「東 日本の目指す地域連合長老会」。 小生が主題講演を担当。当日入院 中の為に病院から外出許可をもらっ て会場に駆け付けた。東日本は設 立四年になるが、この間教職の異 動、隠退、新しい教会加盟があり、 発足当時の設立趣旨を再認識する 必要を覚えての今回の教会修養会 であった。
 何よりも連合長老会に属する諸 教会は日本基督教団の中に在って 「まことの教会」を目指し、その 「まことの教会」とはカルヴァン が云っている通り、天の御国へと しっかりと錨を降している教会で、 地上に目に見える教会を形成する ことを励むと同時に、目に見えな い天上の教会を信じて歩む教会で ある。そして「各個教会主義的長 老教会」を脱していかねばならな いのである。
 東日本連合長老会は全国連合長 老会規約第二条の「日本基督教会 信仰の告白に基づいて教団信仰告 白を告白する」との改正を支持し 堅持する。従来行なわれてきた諸 集会をより充実させる。互いの顔 が見える地域長老会議を目指し、 加盟教会より選出された教師、長 老を議員として会議を開催する。 教会記録の審査を会議は行う。等々 が東日本の規約に定められている。
 以上を小生の思いを中心に語っ た。その後会議で代務者として竹 前治牧師を選出し、該当教会の礼 拝説教者の確定の務めを東日本の 責任のうちになすこと。後任牧師 についても交渉に入ること。を会 議にて可決した。しかし、新加盟 教会に於いてこのような大きな問 題を抱えたことについて、牧師招 聘の共通理解、招聘条件の確認等 の課題があることを思わされてい る。また辞任した牧師への経済的 な配慮が必要であることが教師会 において話題となり、有志の教職 たちが支援することを申し出てく れた事は感謝であった。


自由が丘教会 阿部 祐治


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