< HOME

規約と信仰告白
「主張」
全国連合長老会ニュース
加盟教会一覧
出版書籍
カテキズム教案


「主張」

※機関誌「宣教」(2014年12月号)「主張」欄より


 「献身者と共に歩む幸い」


 十貫坂教会には、現在、四名の神学生が共に礼拝を守っております。また、これまでに在籍された献身者は、教師を含めますと三〇名を超えております。 上良康牧師が一九四六年三月に開拓伝道を初めて間もなく七〇年になりますが、特に関川泰寛・瑞恵牧師をお迎えしてからは、いつも神学生と共に礼拝を守っております。このことは特別に神に感謝を捧げる必要があると思います。それは、献身者が与えられ続けてきたこと、献身者と共に礼拝できる幸い、日曜学校の奉仕等で、主が共にいてくださる確信を共有してきたこと、献身者も悩み多い普通の若者であることを理解できたこと。献身者がやがて卒業し、伝道者として、神から派遣され、それぞれの任地で、主の導きに従って奉仕される姿を思い描きつつ、一人一人のために祈れること。これらのことを通じて神様がこの日本の地に確かに福音を伝道する群れを育ててくださる希望を与えられていることなど多くの恵みが与えられています。 また、神学生の側から見た十貫坂教会には、老人から、熟年、壮年、青年、子どもたちまで幅広い世代との交わりがあります。日曜学校の奉仕他教会の活動に積極的に参加し、最終学年には長老会に陪席し、長老教会の会議を実際に学ぶことになります。これらを通じて実践的に主の教会に仕えることを学べると思います。 次に、長老・教会員の側から見た献身者には、幼小児時から知っている者、学生時代に上京した者、初めから神学生として転会してきた者と様々なケースがあります。様々な背景を持つ神学生たちと共に主の教会に仕えていく中で、教会員は、信仰の目を開かれ、主に仕える喜びを味わいます。 今年の八月、秋田の大曲教会を訪問しました。大曲教会へは毎年神学生たちが、雪かき伝道隊として奉仕しております。飯田先生ご夫妻と食事をしながらの話題に、若い献身者の信仰の証をご高齢の方が本当に喜んでくださっておられると伺いました。神学生にとってもその説教が生涯で初めての説教の場合もあり当人にとっても忘れ難いひと時だと思われるが、高齢の方々は若い神学生が熱心に語る説教を心待ちしておられるとのことでした。 使徒言行録第二章のペトロの説教でヨエル書第三章を引用し、「神は言われる。終わりの時に、わたしの霊をすべての人に注ぐ。すると、あなたたちの息子と娘は預言し、若者は幻を見、老人は夢を見る」とペトロは語りましたが、文字通り、若い教会の子どもたちが預言(説教)し、それを聞いた老人たちは、天上の礼拝を夢見る幸いを与えられます。 十貫坂教会は、昨年四月から、関川泰寛・瑞恵牧師の後任として、当教会出身で新卒の中村恵太伝道師を招聘し、一年半が経過しました。当初は、教会員も伝道師も不安がありました。しかし、若い伝道師の力強い説教を聴き、教会員も主に励まされつつ、伝道師を支える喜びを味わいました。 また、この間、月に一回の聖餐をとどこおりなく行えましたことを東日本連合長老会所属の教師の皆様はじめ隠退された教師の皆様に心から感謝いたします。この様な経験を通して、教会全体が地域連合長老会の役割の一端を認識できたことも感謝します。教会は主イエスを頭とする、主に結ばれたものの群れで、地域の教会が志を一つにして、主から委託された福音を伝道する幸いを共有したいと願っています。 四月から神学生が一人増えました。若い伝道師と共に教会員の祈りに支えられ、喜んで教会に仕える姿がまた、教会員を支えています。 今年は三人の神学生が夏期伝道実習に行って主に仕え、派遣される喜びを共有しました。 東日本大震災から三年半が経過しました。信仰のリバイバルは被災地からとの夢が実現するよう祈ります。


十貫坂教会 石田 篤


「主張」




▲このページのトップへ



日本基督教団 全国連合長老会 All Rights Reserved.