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「主張」

※機関誌「宣教」(2016年1月号)「主張」欄より


 「全国連合長老会の課題」


 新しい年を迎えました。全国連合長老会の現在の課題について考えたいと思います。課題(Aufgabe)は賜物・恵み(Gabe)と表裏一体です。課題を考えることは恵みを確認することでもあります。  全国連合長老会は昨年第四○回の会議を行ないました。第一回会議が行なわれた一九七六年から四十年の歴史を刻んで来たのです。第一回会議を構成していたのは東部、西部、東海の三地域、合計三六教会でした。内六教会は現在は存在しないか連なっていません。現在は九地域九三教会ですから、現在の加盟教会の三分の二は、その後加わった教会だということになります。この四十年の間に連合長老会は教会数においても活動内容においても大きく変化してきました。その歩みの中で「洗礼・聖餐に関する基本的見解」を発表し(それに続く「職制」についての見解も作成中)、「規約第二条」を改訂し、新しい規約の解説を作成し、「主の日の礼拝の指針」を作り、それに基づく新しい「式文」を整えてきました。いずれも会議において承認、決定されたこれらの諸文書によって、「日本基督教団内にある、改革教会の信仰と長老制度とを重んずる諸教会によって形成された各地域連合長老会の共同体」(規約第一条)としての全国連合長老会のアイデンティティーが形成されてきたのです。この歴史を踏まえ、それをさらに発展させていくことが、四一年目を迎えた私たちの根本的な課題です。『長老教会の手引き』の改訂がそのために重要であることは重々認識しています(遅れていてスミマセン)。  教会の高齢化という現実は勿論ありますが、全国連合長老会には若く元気な教師たちが比較的多く与えられており、伝道への献身者も継続して起こされていることは感謝です。東京神学大学における伝道者養成を覚え、教会と神学大学が協力して献身者を生み、育てていく体制を作っていくことが私たちの大切な課題です。  昨年は全国連合長老会中高生修養会に九十名の中高生が参加したことは大きな恵みでした。この修養会に参加したことによって洗礼や信仰告白を決断する子たちが多くいます。彼ら、彼女らが教会にしっかりと結び付いて育っていくようにしなければなりません。そのために、連合長老会の中高生修養会を卒業した人たちが、次は改革長老教会協議会の青年修養会に集い、教会に連なる青年同士の交わりが全国に広げられていくようにすることが喫緊の課題です。その中から新たな献身者も与えられていくでしょう。青年伝道の進展のためには、若者たちが喜んで集える教会とならなければなりません。変えてはならないことと変えてよいことをきちんと見分けて大胆に自己変革をしていくことが、青年伝道のみならず、伝道全般における私たちの課題です。  連合長老会が身を置き連なっている日本基督教団も、この四十年の間に大きく変わってきました。今後連合長老会が日本基督教団においてどのように歩んでいくかは、日本における伝道と教会形成にとって大きな意味を持っており、諸教会も注目しています。昨年全国連合長老会出版委員会から、深谷松男長老著『日本基督教団教憲教規釈義』を出版することが出来たのは意味深いことでした。この本は教団の中で今大いに注目されています。日本基督教団がキリストの体なる教会として形成されていくために、連合長老会はこのように貢献しているのです。この本を学ぶことによって、日本基督教団の制度についての理解を深めることができると共に、その教団の中で改革教会の信仰と長老制度とを受け継いで歩むことの積極的な意味と可能性もまた見えて来ます。「日本基督教団内にある」ことを積極的課題として今後も負っていきたいと思います。そのためにも、各地域連合長老会が元気に共に伝道していく群れとして形成されていくことが課題であることは言うまでもありません。


横浜指路教会 藤掛 順一


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