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「主張」

※機関誌「宣教」(2018年6月号)「主張」欄より


 「中高生修養会の恵み」


○現状
  二〇一八年度に中高生修養会は、中学生が三八回、高校生が六二回を数えます。二〇一七年度は中高生九六名、スタッフ二二名が参加して開催されました。これだけの 規模の修養会は教団内でも他に類を見ないと言っても良いかも知れません。それだけ恵みに満ちた時であり、多くの参加者が与えられる魅力があるのだと思います。
○魅力
 この修養会の特徴としてリピーターが多いということがあります。ある卒業生の言葉を借りると「中毒性」があるそうです。しかし、自分が生徒として参加したことがない筆者にとってはその魅力の半分も理解出来ません。委員長としては不適切かも知れませんが、何が楽しいのか分からない、というのが本心です。
 つまり、この修養会では何か特別な楽しい時を準備している訳ではありませんし、何か惹き付けるようなプログラムがあるわけでもありません。それでも、毎年多くの参加者が与えられているのです。それだけ何かしらの魅力を秘めているのがこの修養会なのです。
○修養会の売り
 参加者に再び参加しようと思わせ、惹き付ける「何か」が「楽しさ」だとは思えません。ただ、もしかすると筆者が思う以上に参加者の中では楽しさを感じているのかも知れません。もしそうならば、それは修養会の根底にある共通の思いでしょう。
 たとえ六年間皆勤で参加したとしても、通算で一八日間だけしか同じ時を過ごすことができませ ん。それでも参加者間には「中毒性」があると言われるほどの強いつながりが生まれます。同年代で教会につながり、聖書を読み、信仰について語り合うことは、得難い楽しみなのかも知れませんし、深い結びつきを生み出すのかも知れません。
 もし惹き付ける「何か」が「楽しさ」ならば、それを基礎付ける共通の「信仰」があるのです。この修養会の一番の特徴、売りは共通の信仰に立っているということに他なりません。
○共通の信仰による運営の安心感
 どのスタッフにおいても語られる信仰が同じであり、同じ方向を向いていることを最優先に準備をしています。教職はもちろん、アシスタントも全国連合長老会加盟教会から選出し、長老会の承認を経て奉仕していただいています。主題テキストも『カテキズム教案』と連動しています。この修養会は教会の信仰に生きる信仰者が生み出されることを第一としています。教会の未来のためにも、是非とも安心して中高生をこの修養会にお送りください。
○伝道の場として
 現在の修養会スタッフの約半数が修養会経験者です。それは自分自身が受けた恵みを次の世代に伝えたいという熱い思いの表れでしょう。そしてその思いは、参加者の中にも表れています。自身の信仰体験を伝え、求道者を導く働きを担う参加者が多くいるからです。同年代の言葉は、より重みと真実みを持って響きます。「わたしがあなたがたに伝えたことは、 わたし自身、主から受けたものです」(Tコリ一一・ 23 )との御言葉が具現化している集会だとも言えるでしょう。
○教会の未来のために
 これらの交わりや学びによって信仰告白、洗礼へと導かれる者が毎年与えられていることは主の恵みでしかありません。また、修養会で信仰に導かれた者が、それぞれの教会の奉仕者とされていくことを目の当たりにすると、修養会の働きは教会の業そのものです。
 この修養会が次の世代の教会をたてるものとして、より豊かなに用いられるために、祈りと献金、また奉仕者として支えてくださるよう心よりお願い致します。
◆中高生修養会のための献金先
 横浜銀行小田原支店
 普通預金1585773
「全国連合長老会中高生修養会分   会計露木賢一」


中高生修養会実行委員長 阿部 啓


「主張」




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