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※機関誌「宣教」(2019年6月号)「主張」欄より


 「中高生修養会の恵み」


 今年も八月一三日から一五日まで伊豆天城山荘で第三九回中学生修養会、第六三回高校生修養会が開かれます。各地の教会から中学生、高校生が集い、「祈り〜キリストの御名によって」というテーマで二泊三日のアツい夏のプログラムに心と体の汗を迸らせ、福音の恵みに心躍らせることでしょう。
 中高生修養会の恵みの一つは、教会に繋がっている多くの友との出会いです。中学高校時代の友人は一生の友となるとよく聞きます。中高生修養会では、ひと夏の、たった三日間寝食を共にする同学年の友、そして、先輩後輩たちです。中学高校の六年間、皆勤したとしても一八日間のこの修養会での出会いが、かけがえのない信仰の友との出会いとなり、互いに支え合い励まし合い、祈り合う、生き生きとした教会の交わりとなっていきます。
 もう一つの恵みは、個性豊かな牧師たちと語り合えることです。中高生修養会では分団やレクリエーション活動、自由時間に、本当によく牧師を囲んで話し合っている語らいの輪があちらこちらに見られます。その様子はリラックスしていて、とても楽しそうで、「何を話しているの?」と、その輪に加わりたくなります。また、時には、真剣に話し合っている脇をそーっと通り過ぎ、私も中高生の頃この修養会に参加したかったなと、うらやましく思うこともあります。そして小さな祈りの輪が自然とできています。み言葉がいつもすぐ傍にある恵みを感じます。
 さて、中高生修養会のプログラムは、柔軟でとてもよく練り上げられており、二日目の午後はレクリエーションで、天気が良ければハイキング、雨天の場合は最近では天城オリンピックを行なっています。天城の夏を知る者にとってのそれは、東京オリンピックに勝るとも劣らない特別な響きを持っています。天城の夏は暑く、熱く、アツいのです。中学生も高校生も牧師はじめスタッフも皆アツい。汗と涙を共に流す仲間であることをまさに実感する瞬間がそこにあるとも言えます。勝利の栄冠を目指し、中高生修養会らしい、み言葉と愛に満ち溢れた戦いが繰り広げられます。今から楽しみです。
 よくみ言葉に聴き、よく語り合い、よく遊ぶ二泊三日の天城の夏です。三日間という限られた時間と空間の中で、ある意味、熱病に冒されたような興奮状態になっている場合もあるかもしれません。でも、教会から送り出され集う中学生高校生たちは確かに豊かなみ言葉の賜物を携えて、それぞれの教会へと帰っていくのだと思います。教会に帰り、日常の生活に戻り、やがて冷静さを取り戻してきたころ、一人ひとりが主イエスの招きに応え、聖霊の導きに身を委ねることを喜びとして信仰者としての決断をする、その時、修養会での信仰の友や牧師との祈りが糧となっていることを信じます。
 最後に、参加する中学生高校生だけではなく、スタッフの恵みについても語らずにはいられません。スタッフには大きな恵み、特権が与えられます。それは、若い魂が主と出会い、キリスト者へと新しくされる証人となることができることです。数年前、同じ神奈川連合長老会の教会の牧師から中学一年生の女の子が中高生修養会に参加するので、宜しくお願い致します、と連絡をいただきました。小柄で可愛らしい少女でしたが、三島で挨拶をした後は、何の心配もありませんでした。六年を経て、中高生修養会卒業後には、彼女は強力なアシスタントとなり、今では、その教会の若き長老として活躍しています。その教会の大きな恵みを、スタッフも共に味わうことができるのです。なんという恵み、幸いなことでしょうか。 どうぞ、中学生、高校生を修養会へと送り出してください。そして、祈りと献金をもって、修養会をお支えくださいますよう、心からお願いいたします。


横浜指路教会長老 松森 しおり 


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