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「主張」

※機関誌「宣教」(2019年7月号)「主張」欄より


 「青年伝道」


(一)青年がいない
 教会から青年達の姿が見えなくなってから久しい。これを読んでいる人の多くが青年だった時、教会には青年会があり、教会学校の教師の多くが青年だったことでしょう。しかし今、都会のそれなりの規模の教会でもない限り青年会はありません。この事実が示していることは、私どもは青年伝道に失敗したということです。これを認めない限り、私どもは変わることも、新しい試みに挑戦しようとは思わないでしょう。しかし、失敗した以上は変えなければなりません。変わらなければなりません。そもそも、青年伝道ということに自覚的に取り組んできたかも問われます。
(二)青年へと育てる
 青年が教会に居ないのならどうするのか。「無いものねだり」をしても仕方がありません。居ないのなら青年へと育てるしかありません。青年が教会に来ないのなら、与えられている教会学校の生徒たちを教会青年へと育てていくしかないでしょう。
 ここで、中学生・高校生のうちに受洗・信仰告白へと導くことを、教会学校の教師たちは課題としなければなりません。せめて高校を卒業する前です。それは青年特有の課題に対して、キリスト者として向き合い、考え、決断していってほしいからです。
(三)可愛い子には旅をさせろ
 伝道に不可欠なのは、み言葉と交わりです。み言葉と共に、それを共に分かち合い、共に祈り合い、支え合う友が必要です。しかし、この信仰の友が各個の教会の青年達には、与えられていないという現状があります。
 そこで全国連合長老会の中高生修養会、また青年修養会への参加を促して欲しいのです。もちろん、それぞれの地域において為されているものがあれば、それでも良いでしょう。これらは一時のもので、各個教会において為されている恒常的な業を前提としています。しかし、この修養会の影響はとても大きいものがあります。私どもの教会でこの二年間に洗礼・信仰告白へと導かれた四名の中高生はこのような会に出て、大変刺激を受け、信仰に目覚めさせていただきました。西部連合長老会では、青年たちの韓国教会ツアーがなされたとのことです。このような試みが大切です。
 そして、このような会に参加させるためには、教会学校や青年伝道の予算を大幅に見直すことが必要です。地方からでは交通費だけでも大変です。本人が費用の全額負担というのでは、参加できる子は限られます。まずキリスト者の家庭の子しか参加しないでしょう。そこで、教会が補助をする必要があります。それができないのならば、各地域連合長老会において補助するのもよいでしょう。
(四)青年が青年に伝道する
 青年伝道の担い手は青年です。それは、同世代ゆえの課題の共有があり、それ故に共感し、共に祈り合うことが出来るからです。また、コミュニケーションツールも共有し、遠く離れていても何時でも情報の共有もできます。信仰に目覚めた青年は、必ず青年伝道の担い手となります。それは、何をするかということではなく、その存在が伝道へと用いられるからです。
(五)青年の課題に向き合う
 青年期には青年期特有の課題があります。一般的には、@誰と生きるか(恋愛・結婚)、A何をして生きるか(職業・召命)Bどのようにして生きるか(価値観・信仰)と言われます。この課題に向き合う青年たちの環境は時代と共に大きく変わり、そして深刻です。「私が若い時は…」は、全く通用しません。そこで私どもが出来ることは、それを分かち合う仲間づくりの手助けをすることと、傾聴と祈りということなのではないかと思います。伝道者としての歩みを振り返り、私はそれが出来ていなかったと懺悔しています。



富山鹿島町教会 小堀 康彦 


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