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「主張」

※機関誌「宣教」(2020年6月号)「主張」欄より


 新型コロナウイルスの脅威の下で


 「そして、大きな地震があり、方々に飢饉や疫病が起こり、恐ろしい現象や著しい徴が天に現れる。…しかし、あなたがたの髪の毛の一本も決してなくならない。忍耐によって、あなたがたは命をかち取りなさい」(ルカ二一・11―19)。「そのとき、多くの人がつまずき、互いに裏切り、憎み合うようになる。偽預言者も大勢現れ、多くの人を惑わす。不法がはびこるので、多くの人の愛が冷える。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる」(マタ二四・10―13)。
 今私たちに求められているのは、主なる神のご支配と救いの恵みを信じて「忍耐」することです。この「宣教」紙が発行される頃に状況がどうなっているのか予想がつきませんが、地域によってかなり違いがあることは確かでしょう。また教会によって集まる人数や交通手段の違いもありますから、この事態への対処は全国一律にすべきではなく、それぞれの教会の長老会において判断すべきことです。地域連合長老会、全国連合長老会はその判断を支えることが使命です。そこにおいて「愛が冷える」ことが起らないように気をつけましょう。「べき」論で批判し合うのでなく、互いの状況を覚えて祈り合い、支え合ってこの危機を乗り越えていきたいと思います。
 現時点(五月中旬)では、人を集めての礼拝を自粛している教会が多くあります。何らかの形で礼拝を維持しつつ、動画、音声、原稿等でそれを共有しているのです。非常事態におけるこの体験は、私たちの信仰における礼拝の意味を改めて考える機会です。ネット上で動画を見たり音声を聞くことによってもみ言葉の恵みにあずかることはできます。それなら礼拝堂に集って礼拝をしなくてもよいのか。なぜ共に集う礼拝が必要なのか。そういうことを確認することが、礼拝を「再開」するための大切な備えとなるし、「教会の信仰」を明確にしていく機会となります。そのことが今私たちに求められているのです。
 「三密」、「人との接触」を避けるようにとの促しがなされています。そこには、このウイルスを用いて神の救いのみ業、伝道を妨害しようとしているサタンの策略が感じられます。ウイルス感染を起さないように対策を講じなければならないのは勿論ですが、福音は「人との接触」によってこそ伝わっていくのです。語弊を恐れず言えば、福音とウイルスは似ています。パウロも「この男は疫病のような人間で」(使二四・5)と言われたのです。私たちの愛を冷やし、伝道を妨害しているサタンの思惑を見抜き、それと戦わなければなりません。
 しかし礼拝堂に多くの人を集める伝道が出来なくなっている今、逆に私たちは、「一人から一人へ」という伝道の原点に立ち帰る機会を与えられているとも言えます。人を集めるイベントが出来なければ伝道が出来ない、などということはありません。今恐れや不安の中におり、ストレスが嵩じている隣人たちに、私たち一人ひとりが主イエス・キリストによる救いを信じる信仰による平安を証ししていく、そういう伝道の機会が今こそ与えられているのです。
 この事態への対応の中で、教会の集会、会議、交わりにも新たな技術が導入されつつあります。それらは上手に使えば有効なツールです。今は大胆に様々なことに挑戦していくべき時でもあるのです。変えるべきことを変える勇気と、変えてはならないものと変えてよいものとをしっかり見分ける冷静さが今こそ私たちに問われています。しかし同時にそこでは「情報弱者」が置き去りにされることのないようにもしなければなりません。教会は基本的にアナログな群れです。そのことを大切にしつつ、新しい技術を生かして用いたいのです。
 主の守りと支えとがそれぞれの教会にありますように。

横浜指路教会 藤掛 順一






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