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「主張」

※機関誌「宣教」(2020年8月号)「主張」欄より


 牧師の人事について


 「全国連合長老会における洗礼、聖餐、職制に関する基本的見解」には次のように記されている。「…宣教長老である教師とは、教会の頭である主イエス・キリストの福音を宣べ伝えるために召命を受け、献身し、教会によって立てられた者である。召命は、神からの召しを本人が信じると共に、教会の正規の手続きによって、確認されなければならない。長老制度における宣教長老(教師)は、地域長老会議(プレスビテリ)より立てられ、派遣されて各個教会における務めに当たることが本来的なあり方である。しかし、日本基督教団に属している我々における正規の手続きとは、日本基督教団の教師検定試験に合格し、准允、按手を受け、各個教会その他による招聘を受けることである。…『地域長老会議(プレスビテリ)は教師を立て、派遣し、各個教会長老会議の記録を審査すること等を通して、各個教会長老会議を支え、指導し、その健全な歩みのために仕える』(前提)のである。従って宣教長老(教師)は各個教会の伝道・牧会に仕えるのみならず、地域長老会議の一員としてその形成にも従事する。そのために連合長老会に連なる教師は、全国連合長老会規約、地域連合長老会規約・規則に従い、加盟教会間の協力伝道や、教師会における相互訓練、相互牧会を受け、地域連合長老会の働きを担わなければならない。」。ここには教師を誰がどのようにして立て、教会がどのようにして招聘し、教師はどこで継続的な訓練を受けるのか、ということが簡潔に記されている。地域連合長老会が要であることが分かる。
 日本基督教団に所属している私たちの教会は、一方で日本基督教団教規が定めているように(第一〇六条@教会担任教師は教会が招聘するものとする。)各個教会が教師を招聘する。しかし、他方で「全国連合長老会における洗礼、聖餐、職制に関する基本的見解」が私たちの教会の理想的なありかたとして掲げているように、連合長老会加盟教会は、地域長老会議が教師を立て、派遣することを、日本基督教団教憲・教規に則って可能な限り実現しようと努力している群れである。この理想的なありかたを私たちはどのようにして実現しようとしているのか。
 四十年以上前に発行された東海連合長老会が発行した『牧師招聘の手引き―その教理と手順―』において「牧師招聘といえば、教会の将来を決定する一番大切なことである。教理・教会観を裏付けにした説教・牧会など最も大事なことを今後数十年その牧師に託するのである。…実際には極めてお手軽な安易な方法で、すなわち、個人的・私的に決めることが多い。…こうした慣行に慣れっこになっている現状に対して、本来の姿、即ちプレスビテリーを中心として、教職の指導を受けつつ、その教会の長老会が責任を持って迎えるという指針が分かりや易く説明されている。…」と警鐘を鳴らしたように、各個教会だけが独自にさまざまな「つて」によって後任教師を招聘する、ということを私たちは避けようとしている。
 全国連合長老会には現在九地域連合長老会があり、ほとんど全ての地域連合長老会において加盟教会の人事異動の必要が生じた場合、地域連合長老会に常設(地域によっては特設)されている人事委員会が当該教会長老会、全国連合長老会人事委員会、改革長老教会協議会、東京神学大学などと緊密に連絡を取り合い、各個教会だけではなく各地域連合長老会の伝道牧会を考慮して、後任教師候補者を各地域連合長老会および各個教会に推薦紹介している。推薦された教師も推薦した者も神と教会に責任を問われる。当該教会に相応しい後任教師が与えられるよう祈りつつ重責に当たっている。どうぞこのはたらきのために祈り続けてくださいますように。

小田原十字町教会 馬場 康夫






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