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「主張」

※機関誌「宣教」(2021年2月号)「主張」欄より


 「コロナ渦」の中での地域連合長老会


 新型コロナウイルスが二〇二〇年の二月以降猛威を振るっております。その影響は地域連合長老会に属する諸教会に多大な影響を与えていることは言うまでもありません。東日本連合長老会でも二〇二〇年三月に教師会と長老執事研修会を予定していましたが、感染拡大のため中止といたしました。また毎年五月に予定していた第一回教会会議も終息するまで延期と致しましたが、なかなか終息の兆しはなく、東京の感染者も皆さんもご存じのように多少は少なくなる時もありましたが、収束を見ることさえありません。そこで第一回教会会議は全国連合長老会教会会議のように書面による決議をすることといたしました。また二〇二〇年度は改選の年でありましたが、任期を次回会議が開催されるまで延長することにしました。また書面決議をした際に各教会に二〇一九年の東日本連合長老会の諸行事、九月の教会修養会の中止、また、三役では今の現状では諸行事の開催は難しいことをお伝えしつつ、二〇二一年一月の日曜学校教師研修会、三月の長老執事研修会の開催についておたずねをいたしました。各教会の反応は「今の状態では残念だけれども中止した方がよい」とのご意見がほとんでした。これらの意見をふまえ、東日本連合長老会では二〇二〇年度の諸行事をすべて中止にしました。ただ、何かできることはないかと模索はしております。

・教会の現状
 東日本連合長老会に加盟している諸教会の現状ですが、二〇二〇年四月以降礼拝を守っておられた教会もいくつかありましたが、ほとんどが会堂での礼拝を中止し、家庭礼拝もしくはSNSを用いた礼拝を献げていました。そして緊急事態宣言が解除されてから会堂の礼拝を再開する教会がありました。礼拝出席に関しては近隣の方がこられますが、電車など公共機関を使って来られる信徒の方々の出席は「少なくなった」との声も耳にしております。そのような来会できなくなった方々へのフォローをいかにしていくか、各加盟教会で考えています。また献金も礼拝出席者の減少で会計が逼迫している教会も決して少なくはありません。
 聖餐に関しても行なっている教会と中止している教会とがあります。行なうにしても、聖餐の(より安全な)仕方について加盟教会間で分かち合えれば、と願っています。
 また、コロナの影響は葬儀にも影響を及ぼしています。コロナの感染拡大に伴い、葬儀のあり方も変わってきています。例えば、教会で葬儀ができないという現実を突きつけられた加盟教会がありました。信徒が逝去したにもかかわらず、病室に入ることができないので、霊安室に移されてから枕辺の祈りをしたそうです。また、教会で葬儀を行なうと多くの方々が集まってしまい、三密になることから、会堂で葬儀を行なうことが出来ない、と言ったことです。しかも、たとえ会堂で執り行なえたとしても、列席はご遺族のみで教会員は参列できない、という事情があります。他にも、教会では葬儀が出来ないので火葬場で短い葬儀の形をとり、それをもってお別れにする、といったケースもあります。今号が発行される頃には少しは変わってきていると思いますが、コロナ以前の様式に戻ることは望めないのが実状です。
 クリスマスがどのように迎えられたのかはここでは(二〇二〇年一一月現在)締め切りの関係でご報告はできませんが、コロナ渦によって教会も様々な形に変えざるを得ないことがあると思います。しかし、どのような状況に置かれても主を信じ、礼拝する群れは決して途絶えないと確信し、神の導きにすべてを委ねたいと思っております。

東日本連合長老会 竹前 治






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