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「主張」

※機関誌「宣教」(2021年6月号)「主張」欄より


 コロナ禍における北陸連合長老会


一.現在の状況
 この原稿を書いている三月八日の新型コロナウイルスの新規感染者数は石川県が0名、富山県も0名でした。勿論、毎日このような数字が続いているわけではありませんけれど、少し落ち着いてきているのは確かだと思います。あまり数字を気にしないでおこう、と思ってはいても、やっぱり0は気持ちが良いです。加盟教会の多くは、家庭集会などを除き、通常の集会を行なっています。ただ、聖餐を再開していない教会が二つあります。また讃美歌を全節は歌わない教会が幾つかあります。北陸連合長老会の中でも、感染者が出ていない町にある教会と、教会員以外の者が多く出席する教会とでは、感染リスクが違うのですから一律に対応を決めることは出来ません。各個の教会で対応が違ってくるのは当然です。ですから「北陸連合長老会として、このようにします」という方針を立てることはしませんでした。
二.各個教会の対応
 各個教会で行なっている主な対応は入口での非接触型検温、入口でのアルコール消毒、会衆席を2分の1から4分の1に減らす、祝会をはじめ飲食を伴う集会は行なわない、礼拝のライブ配信、説教原稿の送付、多くの出席者が見込まれる場合(クリスマスなど)は二回に分けて行なう、また感染拡大期には聖餐を止めた教会が幾つもありました。夏期学校は、泊まらずに通いで行なったりと各個教会が工夫をして実施しました。
 このような対応は、状況次第でまだしばらく続けていくことになるでしょう。礼拝のライブ配信・説教原稿送付などは、コロナ禍の中で必要に迫られての対応でしたが、これは礼拝に集えない高齢者が増えている中、コロナ禍でなくてもやらなければいけなかったことだったと思わされています。
三.北陸連合長老会として
 北陸連合長老会として予定されていた巡回長老会や夏期伝生の受け入れは中止せざるを得ませんでした。ただ、牧師会だけは休むことなくやり続けました。このような状況であるが故に共に集まって学び、祈ることは、牧会者・伝道者には不可欠なことであると考えたからです。例えば、コロナ禍の中で、直接的にはコロナと関係ないことであっても様々な問題が起きます。その背後には悪しき霊の跋扈があります。それを見据えて祈り合い、支え合っていかなければなりません。伝道者の孤立はこのような時こそ避けなければなりません。伝道者が霊的に健やかであることが、教会にとって何よりも大切であると考えるからです。
 昨年九月に行なわれた第一回会議はリモートで行いました。県を跨いでの移動が難しい状況だったからです。議長である私のWi-Fiの状態が悪く、かなり厳しいものになってしまいました(会議はランケーブルを使った方が良いです)が、このような形でも会議が出来たことは良かったと思っています。ただ、選挙のある会議の場合はどうするのかという課題は残りました。
四.課題
 高齢の教会員や持病のある教会員には、礼拝出席を控える人が少なくありません。もちろん、ライブ配信や説教原稿で家庭礼拝をしていただくように教会は配慮するのですが、聖餐には与れません。そして、病院や施設では家族でも中々面会出来ない状況が続いています。この方達の聖餐をどうするのか。これは大きな課題です。訪問聖餐を積極的に行なっていく必要があると考えています。
 献金も大きな課題です。礼拝に集えない方々の銀行振込という献金のあり方も、日常的な方法として検討されて良いのではないかと思います。
 また、祈りの交わりのためにリモートを活用することも、今後は積極的に考えられるべきではないでしょうか。

富山鹿島町教会 小堀 康彦






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