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「主張」

※機関誌「宣教」(2021年10月号)「主張」欄より


 コロナ禍での地域連合長老会


 二〇二〇年。その年にはどのようなことをしようかといろいろ対話を通して、記念礼拝や講演会などの集会開催、また各種会議の議事録編纂・発行のような企画・行事をいくつか立てていました。
 二〇二〇年は九州連合長老会の発足二十年を迎える年。このことで主に感謝をささげる年でした。それと共に、これからのことを見据えて、改めるところは改める。新たな一歩を踏み出す機会となる年でした。
 しかし、新型コロナウイルスの感染が拡大し、置かれている場所によっては各教会での主の日の礼拝をささげることもできなくなり、週日の集会ももてなくなる教会もありました。
 九州連合長老会では毎年、春・冬の会議、常置委員会、牧師会、信徒修養会、長老研修会、宗教改革記念講壇交換を予定しています。しかし三月以降、各教会の感染拡大防止対策の実施、感染拡大を受けて、九州連合長老会でも予定を見直し、五月会議は書面評決にて実施、十二月会議は中止。常置委員会・牧師会は、ウェブ会議システム(zoom)を用いて開催しました。
 信徒修養会、長老研修会は二〇二〇年度は中止し、二〇二一年度は全てを中止とするのではなく、近隣教会間で企画できるのであれば、実施することとしました。
 宗教改革記念講壇交換はこれまで、九州連合長老会加盟教会、個人加盟教師の教会間だけでなく、講壇交換への賛同教会も含めて実施してきましたが、二〇二〇年度は大規模な交換組み合わせではなく、これも近隣教会間での講壇交換を実施する形で行ないました。二〇二一年度もこれと似た形をとらざるを得ないかもしれません。
 新型コロナウイルスによって、私たちは自分たちが行なってきた事、もの、また、加盟している連合長老会に求めるもの、逆に必要とされるもの、そして欠けているものも、それぞれの立ち位置で知らされています。ウイルスによって、知らされたというのは癪ですが、本来は、聖書・御言葉から告げられていたものを私たちが無視していただけかもしれません。
 また、新たな課題として、ズームにより、移動労力が大幅に軽減されるという良い点もあり、便利なツールですが、どのレベル(諸会議、牧師会、教師誓約式他)まで援用できるのかということも考慮しなければならないとの意見がありました(写真は教師誓約式/誓約者は右から岩住明日香伝道師・岩住啓太牧師・平向倫明牧師/七月二〇日)。たとえば主の日の礼拝が動画中継される事についての一事も、連合長老会として何かの決定があったわけではありません。「必要があった」というのは誰しも理解できます。が、礼拝動画視聴は礼拝に変えられるものかどうか。私たちは御言葉を通して祈り、考えていかなければならないと思います。また、設備をすべての教職、教会が使いこなせるわけではありませんので、急速な事情変更がなされないことを加味し、そのためのサポートもこれから考えていこうとしています。主を、御言葉を、教会の形成、学びを大切にする全国連合長老会、九州連合長老会だからこそ、主に託されているものがあると思うのです。
 発足二十年。主への感謝と共に自らを吟味、点検し、より一層悔い改めることが求められていると思っています。

長崎教会 福田英樹
Seiyakushiki






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