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「主張」

※機関誌「宣教」(2022年2月号)「主張」欄より


 青年修養会への招き


 「ここにあなたの席があります」。この文は、駿府教会の掲示板に常に記されているメッセージです。以前、掲示板を新しく作り変えようとしました。その際、教会堂の前の道をただ通り過ぎてしまう人、足を止めても立ち去ってしまうような人に対し、どんな声がけをしたら良いだろうかと、教会員の中で話し合いました。その話し合いに参加していた者の中で、一番教会に来て日が浅い姉妹が、数々の候補の中からこのメッセージを選んでくれて、この言葉を掲示板に記すことに決定しました。
 教会に居ることが当たり前になった者にとって、初めて教会に来た者の気持ちに対し、配慮が足りなくなってしまうことがあります。私もまたいつの間にかそんな気持ちになっていたことがありました。しかし、普段は行かない教会の礼拝において歓迎された時、また、関わりがあったけど長らくご無沙汰していた教会の礼拝に久しぶりに出席出来た時などに、改めて歓迎してもらえると、初めて教会に来たり、久しぶりに礼拝に出席したりする者の気持ちを思い出すことがあります。看板に記すメッセージを決める際、姉妹がこの言葉を選んでくれて、改めてそんな受け入れられている喜びと安心を人々が求めていることを思い出しました。神さまは私たちの存在を認め、受け入れてくださっている。教会はまさにそんな神さまの御心が、一番に現れる場のはずです。
 「心を騒がせるな。神を信じなさい。そしてわたしをも信じなさい。わたしの父の家には住む所がたくさんある」(ヨハ一四・1〜2)と主イエスは言われました。コロナ禍と言われる状況が続いて、かれこれ二年となります。人と人とが同じ場所に集まることがはばかられ、集まるとしても互いに近づきすぎないように、交わらないようにという気まずさが存在し続けています。ウイルス感染への恐れが、社会を支配してきました。しかし私たちが畏れ敬うべきはウイルスでなく、主なる神さまを置いて他にありません。そして私たちは共に主の御前にあって罪赦された罪人同士として、互いを愛し、受け入れます。たとえコロナ禍と言われる中でも、そのスタンスを崩さないで来られたでしょうか。この二年間、教会とはあなたが来るべき場所、存在すべき場所なのだと示せてきたでしょうか。感染予防との狭間で、このスタンスをどう保つか、多くの教会関係者が葛藤の中に居たことを思います。
 そうした中にあって、昨年度に続き、今年も青年修養会がオンラインで開催されます。ここにあなたの居場所があるのだという神さまの意思を、オンラインを通して、青年たちに示す試みが今年度も計画されています。このことは連合長老会が、コロナ禍にあっても、「ここ(教会)はあなたの居場所。あなたが来るべき場所で、あなたが存在すべき場所」であることを(辛うじてであっても)示し続けた証として残るのではないでしょうか。特に青年にとっては、かけがえのない学びの日々が制約され、最も活力にあふれた時期に自由を奪われることになった状況でした。その無念さ、口惜しさに出来る限り寄り添える場であり、近い将来により一層の喜びの交わりを持つ希望を抱く場として、このオンラインの修養会が与えられたこと、今年度も与えられることを願っています。さらにこの青年修養会の活動主体は、連合長老会の教会に属する青年信徒たちです。どうか主体的に教会の業に関わろうとしている青年たちのことを覚え、このオンライン青年修養会に、皆様の教会の青年たちをご紹介ください。「ここにあなたの席があります」と言って送り出してください。

主題 「教会 神の民として歩もう」
日時  2022年3月20日(日)・21日(月・祝)
※ 部分参加も可能です。詳細は各教会に送られた案内をご参照ください。

駿府教会 中村 恵太






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