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「主張」

※機関誌「宣教」(2022年4月号)「主張」欄より


 新たに長老に任職された人に


一.長老任職式
 小田原十字町教会では教会総会において選出された長老は、神に召されていることを信じ、これを確信した後、次の主日礼拝式において、教会が行う長老任職式に臨みます。そして、神と教会との前で誓約をいたします。
 任職の辞には「長老とは、み言葉を宣べ伝え、教える宣教長老である牧師と共に、教会を牧する治会長老です。長老は牧師と共に長老会を組織し、礼拝の整頓、教理の擁護、教会の秩序の保持、教会員の入会および退会の処理、教会員の訓練、魂への配慮、伝道の推進に励むものです。そのために長老は言葉においても、祈りにおいても、行いにおいても、教会員の良き模範となるべきです」と具体的な務めとあるべき姿が示されています。これは新任長老、再任長老全ての長老が神から求められている責務です。任職式が行われる度毎に襟を正される言葉です。
二.長老会会議
 長老会を組織するのは牧師(宣教長老)と長老(治会長老)です。長老会は聖書と信条・信仰告白に基づいて、教会形成の根幹となる礼拝が正しく守られ、力強く展開されるために牧師と長老によって構成されます。宣教長老は説教を語ることによって教会を牧し、また治めます。
三.治会長老の大切な務め
 他方、治会長老の最も大切な務めの一つは、小児洗礼入会式・洗礼入会式・信仰告白式、転入会式のための試問会です。そのために常に聖書に聴き、信条・信仰告白に代表される教理に親しむことがとても大切です。
 治会長老は牧師の行う牧会(説教)を助ける任務にあたります。そのために礼拝の整頓が求められます。神が喜んでくださる礼拝を献げるために、何よりもまず長老がよい礼拝者であることが必要です。教会にとって大事なことは神の言葉が純粋に語られ、聴かれること、そのために訓練が施されること、このことを本当に喜ぶ礼拝でなければなりません。それゆえ牧師のために祈ることが求められます。この祈りに支えられて牧師はその務めを果たせるのです。また、わたしたちが説教のよい聴き手になれるように祈り求めることも重要です。主の日には誰よりも早く会堂に入り、礼拝に備え、礼拝堂の最前列の席に着くことなどを心掛けて行きたいものです。
 また、治会長老の務めの中には教会の群れを治め、守ることがあります。教会を人間的な工夫で運営しようとしてはなりません。教会を建てていくのは聖霊です。教会はキリストが聖霊によって支配しておられます。とは言え、長老教会においては長老の単独行動があってはなりません。長老は牧師と一緒に長老会会議において祈り、考え、必要な決定を下します。このことを忘れ、自分が善いと思うことによる言動は慎まなければなりません。長老教会では長老会の会議に権威を認めるからです。
四.長老の訓練
 長老会会議における学習、地域連合長老会が主催する修養会において長老が必要とする研修がなされています。特に地域連合長老会の研修の時を重んじて行きたいものです。わたしたちの教会の帰属意識が明らかになり伝道協力への意識も生まれてくると思います。 教会での学び、地域連合長老会における修養会での学びで得た長老にとって最も大事な心得は「謙遜さ」です。教会員への指導の賜物を受けていると教会が判断することによって長老の務めに着くのですから、この時、長老に求められているのは務めに対する「謙遜さ」です。ご自身の血で贖い取られ、教会をお建てになった主イエス・キリストに対する「謙遜さ」です。長老はこの主によって選ばれたのですからキリストに対し、牧師に対し、教会員に対して謙遜であることが大切なのです。このことを覚えつつ主の体なる教会に仕えていきたいと願うものです。

小田原十字町教会 長老 露木 賢一






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