< HOME

規約と信仰告白
「主張」
全国連合長老会ニュース
加盟教会一覧
出版書籍


「主張」

※機関誌「宣教」(2018年9月号)「主張」欄より


 「『聖書のみ』を論拠とする『万人祭司』の実質化を!」


「神の国の皇女、皇子の皆さま」。 宗教改革五百年・鎌倉雪ノ下教会伝道開始百年記念は、代田教会平野克己牧師のこの言葉で始まりました。一九七九年から三度来日された、ルドルフ・ボーレン先生が、最初に私達の教会の説教卓に立たれた時の挨拶の言葉でもありました。この間に四十年の歳月が流れています。ボーレン先生が一九七四年にハイデルベルク大学神学部に招かれ、説教研究に没頭されて、一四年後に教授を退任された時期と重なるのです。こうして私達の伝統が引き継がれて参ります。
  聖書は記します。「あなたがたは、選ばれた民、王の系統を引く祭司、聖なる国民、神のものとなった民です。それは、あなたがたを暗闇の中から驚くべき光の中へと招き入れてくださった方の力ある業を、あなたがたが広く伝えるためなのです」と。「神の国の皇女・皇子の皆さま」、何という光栄な呼び名でありましょうか。しかし四十年前に既にこのように呼び掛けられていながら、私達は、どれほどのことをすることが出来たのかを振り返る時、反省せざるを得ません。
 神奈川連合長老会では、昨年七月「宗教改革五〇〇年記念修養会」を開催し、一六教会二二〇名が一同に会し、講師として立てられた藤掛順一牧師の丁寧で行き届いた講演に与りました(以下はその内容に負うところが多々あります)。ルターの「九五箇条の提題」は、已むに已まれぬものがあってのことでした。当時の人々にとって「救われる」とは「天国に行ける」ことでした。その条件は「よい行いをすること」でした。それが出来ない人は「地獄に落ちる」と教えられていました。天国に行けない魂は、死後に罪の償いのために苦しみを受けなくてはならないという恐怖にさらされていたのです。そこに聖人たちによって教会に蓄えられていた「よい行いの遺産」を有償で提供し、償いを免除するという制度が「贖宥状」の販売であり、償いの免除をお金で買うと いう「免罪符」の発売に至りました。このお金がローマに送られ、バチカンのサンピエトロ大聖堂の建築に使われた時、ルターはこの神学的討論を呼び掛けたのです。
 さらに「教会の伝承」が、聖書の語る「み言葉の真理」を正しく伝えていないこともルターの不満でした。そこで、@信仰のみによる義認(ロマ三・ 21 ― 26)、A聖書のみ(Uテモ三・ 16 )という提題に至りました。「よい行い」という条件を満たすことではなく、「ただ、キリストによる贖いを信じる信仰のみによって、無償で義(正しい)とされる」という福音に至ります。そして、カトリックの「聖書と伝承」に異義を唱えてまいります。 ローマの教会の指導者が、あたかもキリストの代理者であるかの如く、伝承によって権威づけられている現実に「聖書のみが信仰の基準」であり、私共の告白する「教会の拠るべき正典なり」(日本基督教団信仰告白)、「新旧両約の聖書のうちに語り給う聖霊は宗教上のことにつき誤謬なき最上の審判者なり」(日本基督教会信仰の告白「使用版」)という告白を生んで参りました。この「聖書のみ」の信仰が、聖職者だけに祭司性を限定していた時代であったにも拘らず「全信徒祭司性」の提唱の論拠となり、いわゆる宗教改革の第三の原理「万人祭司」として広く世間に広まったのでした。
 祭司の務めは「いけにえを献げる」ことです。しかし、主イエスがキリストとして、しかも真の人の子として地上に降りて来て下さり、私たちの罪の償いのための十字架の死と三日目の復活とを通して、信じる者に罪の赦しと永遠の生命を約束してくださいました。 私共をこの光の中へと招き入れてくださった方の力ある業を広く伝えねばなりません。そこに祈りを合わせ、そこで一つになる歩みを重ね、宗教改革六百年への歩みを踏み出したいと祈り、願います。「神の国の皇女、皇子の皆さま」、今この呼び名の実質化が問われています。


鎌倉雪ノ下教会長老 望月 克仁


「主張」

■バックナンバー

2018年8月号「連合長老会と東京神学大学」/横浜指路教会 藤掛 順一
2018年7月号「連合長老会が改革長老教会 協議会運動を始めた限りは」
               /横須賀小川町教会 寺田 信一
2018年6月号「中高生修養会の恵み」/中高生修養会実行委員長 阿部 啓
2018年5月号「初めて長老に選ばれた方のために」/平塚富士見町教会長老 福原 三四朗
2018年4月号「熊本・大分地震から二年」/錦ヶ丘教会 川島 直道


2017年10月号「我らここに立つ − 宗教改革五百年」/東京神学大学教授 芳賀 力

2017年9月号「三重連合長老会の課題 ―三十年の歩みを感謝して―」
               /山田教会 渡部 和使

2017年8月号「連合長老会の出版活動」/鎌倉雪ノ下教会 望月 克仁

2017年5月号「新たに長老に選ばれた人のために」/金沢教会 井ノ川 勝

2016年12月号「熊本大分地震を経験して」/錦ヶ丘教会 川島 直道

2016年11月号「地域連合長老会における長老の研鑽について」                            /平塚富士見町教会 福原 三四朗

2016年3月号「震災後五年を経て −そして課題−」/仙台広瀬河畔教会 望月 修

2016年2月号「キリスト教学校と連合長老会」/北陸学院 堀岡 満喜子

2016年1月号「全国連合長老会の課題」/横浜指路教会 藤掛 順一

2015年6月号「中高生修養会の恵み」/十貫坂教会伝道師 中村 恵太

2014年12月号「献身者と共に歩む幸い」/十貫坂教会 石田 篤
2014年11月号「教区における地域連合長老会の課題−神奈川教区篇−」                            /横須賀小川町教会 寺田 信一
2014年10月号「日本基督教団と連合長老会」/岡山蕃山町教会 服部 修
2014年9月号「教区における地域連合長老会の課題〜東海教区編」                            /駿府教会 瀬谷 寛
2014年8月号「連合長老会の出版活動について」/日本橋教会 宍戸 基男
2014年7月号「執事職をめぐって」/金沢教会 井ノ川 勝
2014年6月号「中高生修養会の恵み」/浜北教会 大橋 新
2014年5月号「新たに長老として選ばれた人のために」                            /富山鹿島町教会 小堀 康彦
2014年4月号「伝道局資金による伝道援助について」                           /小田原十字町教会長老 露木 賢一
2014年3月号「なすべきことを示してください」/石巻山城町教会 関川 祐一郎
2014年2月号「東日本の現状と課題」/自由が丘教会 阿部 祐治
2014年1月号「連合長老会と東京神学大学」/横浜指路教会 藤掛 順一
2013年12月号「献身者を生み出すために」/平塚富士見町教会長老 福原 三四朗
2013年11月号「全国連合長老会の課題」/横浜指路教会 藤掛 順一
2013年10月号「長老会の研鑽について」/十貫坂教会長老 石田 篤
2013年9月号「日本基督教団と連合長老会」/ 蕃山町教会 服部 修
2013年8月号「地域連合長老会における伝道協力」
               /小田原十字町教会長老 露木 賢一
2013年7月号「教区における地域連合長老会の課題〜九州篇〜」
               /錦ヶ丘教会 川島 直道
2013年6月号「中・高生修養会の恵み」/富士教会 桑原 睦彦
2013年5月号「青年伝道を巡って」/山田教会 井ノ川 勝
2013年4月号「『長老教会の手引き』改訂について」/横浜指路教会 藤掛 順一
2013年3月号「東日本大震災から二年」/自由が丘教会 阿部 祐治
2013年2月号「教会員の高齢化について」/富山鹿島町教会 小堀 康彦
2013年1月号「私たちの教会の伝道」/小田原十字町教会 馬場康夫
2012年12月号「献身の勧め」/山田教会 井ノ川 勝
2012年11月号「教会記録審査について」/小田原十字町教会 露木 賢一
2012年10月号「教会形成の一環としての連合長老会の出版活動」
               /十貫坂教会 関川 泰寛
2012年9月号「日本基督教団と連合長老会」/横浜指路教会 藤掛 順一
2012年8月号「改革長老教会協議会の今」/自由が丘教会 阿部 祐治
2012年7月号「牧師の人事について」/錦ヶ丘教会 川島 直道
2012年6月号「中高生修養会の恵み」/服部 修
2012年5月号「青少年伝道の課題」/日本橋教会 宍戸 基男
2012年4月号「「全国連合長老会式文」改訂について」
               /富山鹿島町教会 小堀 康彦
2012年3月号「被災地を歩まれるキリスト、そして被災地に立つ教会」
               /仙台広瀬河畔教会 望月 修
2012年2月号「全国連合長老会 伝道局資金を用いての伝道協力の会計」
               /小田原十字町教会 馬場康夫
2012年1月号「全国連合長老会の課題」/横浜指路教会 藤掛順一
2011年12月号「全国連合長老会の会計」
               /小田原十字町教会長老 露木賢一
・2011年11月号は「主張」がお休みです
2011年10月号「北陸連合長老会の課題」/富山鹿島町教会 小堀康彦
2011年9月号「東京神学大学と連合長老会」/横浜指路教会長老 數井紀彦
2011年8月号「協同して献金活動を」/自由が丘教会 阿部祐治
2011年7月号「東海連合長老会の課題」/富士教会 桑原睦彦
2011年6月号「中学生・高校生修養会の恵み」/小松教会 松島保真
2011年5月号「献身について」/日本橋教会 宍戸基男
2011年4月号「西部連合長老会の課題」/浜寺教会 松原 望
2011年3月号「青年伝道」/錦ヶ丘教会 川島直道
2011年2月号「『全国連合長老会規約の解説』改正案を巡って」
               /山田教会 井ノ川勝
2011年1月号「神奈川連合長老会の現状と課題」/小田原十字町教会 馬場康夫
2010年12月号「長老と執事」/富山鹿島町教会 小堀康彦
2010年11月号「東日本連合長老会の課題」/自由が丘教会 阿部祐治
2010年10月号「教会規則について」/日本橋教会 宍戸基男
2010年9月号「和歌山連合長老会の課題」/粉河教会 田中牧人
2010年8月号「献身の勧め」/須磨月見山教会 上原智加子
2010年7月号「九州連合長老会の課題」/錦ヶ丘教会 川島直道
2010年6月号「中学生・高校生修養会の恵み−宝としての修養会−」
               /駿府教会 瀬谷寛
2010年5月号「インターネットの伝道について」/十貫坂教会 長老 石田篤
2010年4月号「東部連合長老会の課題」/小金教会 今泉 幹夫
2010年3月号「牧師招聘の手続き」/小田原十字町教会 馬場 康夫
2010年2月号「三重連合長老会の課題」/山田教会 井ノ川 勝
2010年1月号「『宣教』の使命」/藤沢北教会 藤盛 勇紀
2009年12月号「日本伝道150年と連合長老会」/横浜指路教会 藤掛 順一
2009年11月号「主の血潮に感謝して献げる」/小田原十字町教会 馬場 康夫
2009年10月号「教会とキリスト教学校の連携」
               /青山学院大学宗教主任・荻窪清水教会担任教師 砂 民宣
2009年9月号「地域連合長老会における伝道協力について」
               /小田原十字町教会 露木 賢一
2009年8月号「連合長老会の出版活動 ―その意義と課題」
               /出版委員会 関川 泰寛
2009年7月号「『続 明解カテキズム』について
               健やかな教会を形成するために」/藤枝教会 青戸 宏史
2009年6月号「中学生・高校生修養会の恵み」/神戸神愛教会 高多 新
2009年5月号「改革長老教会協議会の活動について」/自由が丘教会 阿部祐治
2009年4月号「一八九〇年信仰の告白に基づいて」/日本橋教会 宍戸基男
2009年3月号「主の日の礼拝の指針について」/鎌倉雪ノ下教会牧師 東野尚志
2009年2月号「日本基督教団の今後」/横浜指路教会牧師 藤掛順一
2009年1月号「能登半島地震復興活動状況について」
               /富山鹿島町教会牧師 小堀康彦
2008年12月号「教会記録審査について」/藤枝教会牧師 青戸宏史
2008年11月号「牧師会について」/日本橋教会牧師 宍戸基男
2008年10月号「東京神学大学と連合長老会」/鎌倉雪ノ下教会長老 望月 克仁
2008年9月号「地域連合長老会形成の課題」/富山鹿島町教会牧師 小堀康彦
2008年8月号「献身について」/錦ヶ丘教会牧師 川島直道
2008年7月号「聖餐の乱れについて」/鎌倉雪ノ下教会牧師 東野尚志
2008年6月号「青年伝道」/自由が丘教会牧師 阿部祐治
2008年5月号「中高生修養会の恵み」/横浜指路教会長老 松森しおり
2008年4月号「キリスト教学校は教会の子ども」
               /北陸学院中学高等学校校長 堀岡啓信
2008年3月号「規約第二条を巡って」/山田教会牧師 井ノ川 勝
2008年2月号「カテキズム教案の用い方」/小田原十字町教会牧師 馬場康夫
2008年1月号『長老教会の手引き』改訂について/横浜指路教会牧師 藤掛順一


「宣教」

■発行日: 毎月1日

■申し込み先が変更されました
 発行所(新規申込み・講読数変更): 平塚富士見町教会
 〒254-0062 平塚市富士見町 2-15
 TEL & FAX : 0463-32-0483




▲このページのトップへ



日本基督教団 全国連合長老会 All Rights Reserved.