二〇二二年より中高生修養会実行委員の一人に加えていただきました。この修養会で育った委員、アシスタントの方が多い中、初めて二〇二二年八月にオンラインで開催された中高生修養会に参加させていただきました。オンラインであるにも拘らず、とても豊かで、愉快で、充実した学びと交わりの時を持つことができ、そのことに驚きと感動を覚えました。そこには、主なる神様は必ずこの会から、愛洗者、献身者を生み出してくださるとの信頼から来る、委貝とアシスタントたちの熱い祈りが感じられました。一人のアシスタントの姉妹が「この会から必ず受洗者が生まれるから絶対に途絶えさせてはいけないのです」と力強く語っておられたのを思い出します。そして、参加する生徒たちの中にも、この世にはない何かをこの会に求め、期待する姿が見受けられました。そこに、このような特別な、意味深い交わりが形作られていくのでしょう。
そして、翌年三月と八月に待ちに待った対面での修養会が三年ぶりに開催されました。 「久しぶり。元気だった?」と再会を喜ぶ委員、アシスタント、生徒たちの姿は、まるで懐かしい故郷にでも帰ってきたかのようでした。勿論、今回初めて参加するという生徒も少なくなく、緊張した面持ちで、遠くの山々を眺めている人もいました。しかし、いざ修養会が始まるとすぐに打ち解け、感想文集には誰もが「楽しかった」「また来たい」といった感想を記しています。
人の集まる会の性質やそこに生まれる空気は、会の主催者に拠るところが大きいものです。まさに、この会の真の主催者であられる神様が、この会全体を支配しておられると思わされます。そこには、その主なる神様の御心こそが行われますようにと祈る委員とアシスタントの姿があります。会が始まる直前、委員とアシスタントで集まり、短く打合せと祈りの時を持ちました。そのとき、ある牧師が「私たちの一挙手一投足が、 キリストの福音の香りを放つものとなりますように」と祈られました。「アーメン」と同じ思いで仕えていく者たちを、神様は人間の思いや計画を遥かにこえて用い、豊かに実を結ばせてくださいます。
この修養会の後、五人の中高生が信仰告白、洗礼へと導かれました。主に感謝と賛美を捧げずにはおられません。教会も大きな喜びに包まれていることでしょう。
嘗てこの会がきっかけで受洗に導かれたアシスタントの一人に、その決め手は何だったのか尋ねました。彼はこのように答えてくれました。
「先生方の、「信仰告白は神様が繋いでくださっている手を繋ぎ返すことであって、神様は誰でも迎える準備をしてくださっている」、「信仰告白は、信仰生活の始まり」といった言葉も決め手になりましたが、やはり、同年代で教会に通っている人と会えるのが大きいのではないかと思います。 修養会では同じようなことを思っている人と時間を過ごし、お話しを聞く中で、洗礼・信仰告白がより身近なものになるのではないかと思います」。
改めて同年代の人と共に御言葉に耳を傾け、語り合い、時を過ごすことがいかに尊く、大切なことであるかを教えられました。
一人でも多くの中高生に、このような貴重な時が与えられることを切に願っています。ぜひ声をかけ励まし、この会に中高生を送り出してください。今年も八月一二口(月)〜一四日(水)の日程で、東山荘を会場に開催されます。 主題は「聖霊〜本当のわたしへ〜」です。
最後に、この修養会を通して受洗者、信仰告白をする者、献身者が起こされること、またこの会に奉仕する者が与えられることを引き続きお祈りください。また、献金をもってお支えいただけますと幸いです。
須磨月見山教会 高橋 信
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